2012年2月25日

高校生

母校の高校に呼ばれたので行ってきました。進路の授業で、卒業生に質問攻めをする授業が毎年組まれるのですが、ぼくもとうとう呼び出されてしまいました。なにもぼく一人というわけではなく、同級生が20人くらい呼び集められていて、就職と進路の分野ごとに教室に分かれて在校生からの質問に答えて話をしました。
 専門学校を選ぶにあたって不安なこと、聞きたいことは山ほどあると思います。それは実際にその学校に通っている人に話を聞くほかないでしょう。学校見学や入学説明会はいわゆる「宣伝」ですし・・・。今回のような高校での授業で知りたいことが全部聞ければいいですけれど、やはりより詳しい話は”非公式”に在校生や卒業生に聞くのが一番いいと思います。最近はツイッターやフェイスブックもあることですし、気になる学校の在校生を見つけ出すことができて、コンタクトを取ることも容易なはずです。
 その学校に進学を決めたのはいつ頃か、決め手はなにか、授業内容や時間割はどうか、就職率はどうか、有名な卒業生や講師はいるのか、土日はどう過ごすか、楽しいことと辛いことはなにか。ざっとそんなことを聞かれました。中には、
「思うように絵を描けなくなった場合どう対処しているのか」
 という、質問がありました。ぼくが聞きたいくらいで、どう答えたものか悩みました。ぼくが人から言われてなるほどなと思ったことや、その中で気づいたことを交えて答えましたが、答えながらも「自分ではできているんだろうか」というような微妙な気持ちになりました。そもそもこんなこと偉そうに言えるんだろうか。
 有名な卒業生がいるかどうかという件については、そんなこと気にすることだろうかと思いながらも、確かに自分が高校の頃も少なからずそんなことを気にしていたことを思い出しました。今となっては、誰が出ているとかではなくて、自分がその学校でなにをするかのほうが重要だと思うのでそのように答えました。しかし卒業生が活躍しているかどうかも確かにその学校を評価するポイントにもなるようです。
 自分が高校生の頃もその授業を受けましたが、まさか自分が卒業生側として話すことになるとは思いませんでした。呼ばれてうれしいし、久しぶりに母校に行って高校生にいろいろ話すというのは新鮮でしたけれど、一番”ショック”だったのは、自分がこっち側にきてしまったということです。教える側ってほどではないですけれど、年下に向かって経験してきたことを話すっていう立場になってしまったっていうこと。うまく説明できないけれど、何故かその側に立ってしまうことが恐ろしくって。自分の言葉があの高校生達の人生選択に、参考程度かもしれないけれど、恐らくは少なからず影響を与えるわけで、それはすごく恐ろしいことでした。他人に影響を与えたくないなんてことは思わないです。作品を作って発表する身ですから、そんなことは思わないのですけれど、なにも知らない高校生になにか下手に吹き込んでしまって、彼ら彼女らに影響を与えちゃうって思うと、恐いのです。
 と言いながらもべらべらと思うところを話してきた次第です。