2012/07/22

ハングオーバーなノルウェー人

 ぼくはまだこの国を一歩も出たことがないし、全く日本語を話すことのできない外国人ともほとんど接点がないので、今回のような経験は大変おもしろかった。スター・ウォーズのTシャツを着て電車に乗っていたからこそ、あのノルウェー人は電車の行き先を聞くついでにSWの話を振ってくれたんだし、ぼくはiPadで自分の絵を観せたりしてコミュニケーションをとることができた。彼はデンマークの映画学校で学んでおり、日本に遊びに来ていたらしい。7月いっぱいは東京にいるからまた会って話そうと言われた。
 そうして改めて再び会うと、ぼくらは本当にたくさん話した。彼は前日のサントリーウィスキーでハングオーバーだったけれど、頭を抱えながらも熱心に話してくれた。映画学校に通っているだけあって映画の話題が豊富だった。バットマンの話題から、「ダークナイト」の音響に関わった人が学校に講演しに来たときのことを話してくれた。ぼくは本当につたない英語力を試されていたけれど、面と向かっていると最低限の会話はどうやら成り立つらしかった。なんとなくうれしかった。海外旅行に慣れている人からしたらなんでもないことだろうけれどぼくにとっては大事件である。ましてや海外に居座ったり海外でなにやらやっている人をいつも遠目に見て良いなあかっこいいなあと思っていたので、そうか、英語で話すというのも全く不可能な話じゃないんだなと少し勇気がわいた。あのくらいで通じるということがわかったからには少し世界が広がった気分。