2015/10/19

スター・ウォーズ新作メモ 10


 「スター・ウォーズ」といえば関連商品の膨大さだ。これはディズニー買収以前からの恒例行事で、新作公開の時期はたくさんの新商品が発売され、それらを通してまだ見ぬ新しい作品に思いを馳せることができる。新作をまったくやっていない時期ですら常にハズブロ社のアクション・フィギュアやレゴ・ブロックのセットなどは出続けているわけで、SWとオモチャは切り離すことができない。特にアクション・フィギュアは第一作目公開時からケナー社がメイン・キャラクターから脇役まで網羅するシリーズを売り出しており、後にハズブロ社に吸収されたあともその遺伝子は今日まで受け継がれている。映画とともに歴史を歩んで来たこの魅力的なプラスチックの人形についても語りたいところではあるが、それはまた今度にしよう。
 やっと発売されたばかりなので、まだまだラインナップは寂しいが、徐々にオモチャとして現れはじめた新キャラクターの姿形からいろいろな想像を膨らませることができる。
「レジスタンス・トルーパー」というこの絶妙にダサい兵士だが、「レジスタンス」という言葉はレゴ・ブロックのセットにも登場している。恐らく主人公サイドの陣営のようだが、だとすれば反乱軍は?そもそもエンドアの戦いから30年、反乱同盟軍は銀河系の天下を取ることができたのだろうか?それは物語の重要なベースとなる点なので常に気になるところではある。ティーザー映像の大破したスター・デストロイヤーなどを見たところ、どうやら反乱軍は帝国を打ち破ることができたんじゃないかと思うのが自然だし、そうなれば体制側として銀河を統治しているはずだが、新たな脅威の登場で再び劣勢に追い込まれることになるのだろうか。序盤でこそ新しい平和な共和国として登場するものの、すぐに「レジスタンス」に格下げされて強大な敵に抵抗を余儀なくされるということか。あるいは、「レジスタンス」というのは従来の反乱軍(現在の体制や名称がどうあれ)からも分離した一派なのかもしれない。いずれにせよ反乱軍のようで反乱軍ではない「レジスタンス」、帝国軍のようで帝国軍ではなさそうな「ファースト・オーダー」の戦いは新世代の戦いになりそうだ。
 同じくハズブロのベーシック・フィギュアに登場した「ズヴィオ」というエイリアン。この円盤型のかぶりもの、なんだか既視感があると思ったら全く同じものを被っているキャラクターがCGアニメシリーズ「クローン・ウォーズ」に登場している。キューゾという種族のエンボという賞金稼ぎだが、彼は円盤型のヘルメット(シールド=ハットというらしい)をかぶっており、ときにこれをフリスビーのように投げて武器にしたり、裏返して両足に敷いて斜面を下ったりといろいろな場面で使いこなしていた。エンボも、ズヴィオと同じように口元を隠しているのだが、その顔つきも似ていなくもない(そっくりではないが)。これは同じ種族か。あるいは第一作目「新たなる希望」の酒場のシーンに登場したエイリアンのデュロスと、「ファントム・メナス」に登場するニモイディアンが親戚のような関係にあるのと同じように、関連性があるのかもしれない。