2018/06/26

営業報告



 今月の仕事。まずは「SPUR」最新号の映画レビュー連載では、デイヴ・マッカリー監督、カイル・ムーニー、マーク・ハミル出演の『ブリグスビー・ベア』を紹介しています。
 ようやく、ようやくマーク・ハミルが独特の貫禄と、やはり独特なジョーカー式のしゃがれ声とともにいろいろな作品に出始めました。遠回りしたからこそ、スカイウォーカーの呪いとジョーカーへの変身を経たからこそ得られた存在感があると思います。と、それらしいことを書いておきましょう。




 「婦人公論」でのジェーン・スーさんの連載挿絵。サムイ島に行かれたらしいです。




 「グリーン・ゴーラ」vol.10(幻冬舎)には本文カット複数。



 フォレスト出版、小川正人さん著「[新版]アメリカの高校生が読んでいる経済の教科書」の装画。




 「映画ナタリー」の『ワンダー 君は太陽』特集ページにイラストレビューが掲載。


 スティーヴン・チョボスキー監督、ジェイコブ・トレンブレイ主演作。『ルーム』ではまだ小さかったジェイコブも、あっというまに5年生。今回演じるのは30回近く顔を手術した少年。それまで家庭学習だったのを、両親の思い切りと本人の勇気で普通の学校に通うようになるが……。
 主人公は『スター・ウォーズ』が大好きという設定でもう掴まれます。しかもパダワン(ジェダイ見習い)の三つ編みを真似して、いちばん好きなキャラはボバ・フェットという趣味のよさ。さらにマインクラフトで遊ぶ(劇中では「家作りゲーム」というふうに訳されていた。まあ間違っちゃいないが)。
 記事のほうでは固有名詞や既存キャラを出さず、こういうふうに間接的な描き方をしたけれど(察してください)、むしろそのままチューバッカとボバ・フェットを描くよりおもしろみがあるかも。いくらでも描きようや伝えようはあるので、こういう工夫はどんどんしていくことにしよう。
 今週は『ハン・ソロ』がようやく日本で公開するけど、この『ワンダー』とさっきの『ブリグスビー・ベア』もSWファンにはおすすめの作品。ファン心理みたいなものに訴えるものがある。ファンであることさえ物語として成立し、広がっていくところに文化を感じます。二次創作や、サンプリング、好きな作品への想いを表現することをやめてはならないのだ。