2016年5月4日

Happy STARWARS DAY !!


 5月4日は「スター・ウォーズの日」。理由にはもう触れないとして、まあぼくにとっては普段と何ら変わらない日。毎日がそうなんだからね。
 特にイベントにも出かけず、記念イラストを描いたりもしていないので(SWのイラストなら年がら年中描いてるわけで)、昨年「美術手帖」12月号に寄稿したイラストコラムの内容を改めてこの機会に。スカイウォーカー家の血筋がたどった道のりをイラストで追っていく内容。


 アナキン坊やのシルエットの演出は『ファントム・メナス』公開当時のポスターからの引用。お母さんとアナキンの構図がなかなか気に入っている。そういえば少年アナキンを演じたジェイク・ロイド、いろいろ大変らしい。


 銀河いちのお騒がせカップル。銀河にも週刊文春があったらふたりの関係はとっくに皆の知るところだったんじゃないだろうか。ちなみに初めて劇場で観たSWは『クローンの攻撃』なのでいろいろ思い入れも強い。このふたりの衣装も好き。


 かなり詰め込んだカット。ダース・ヴェイダーはアニメ「反乱者たち」のデザインを参考にした。ラルフ・マクォーリーがコンセプト・アートに描いたようなつり上がった眼や高い頰が特徴のスタイリッシュさが好き。赤ちゃん双子は本作公開後にハズブロから発売されたアクション・フィギュア(オビ=ワンがルークを、ベイル・オーガナがレイアを抱いているもの)を参考にした。今見ると棺の中のパドメはミレーの絵画『オフィーリア』に近いものを感じるのだけれど、影響があるんだろうか?


 旧三部作パートはもうアイコン化されているので非常に描きやすかった。いかに普遍的なSWのイメージに立ち返って表現するかを考えたつもり。レイアを抱いてターザンするルークはやっぱり勇気の象徴だよね(実際撮影現場でも命がけのシーンだったとか)。このあと三作目の『ジェダイの帰還』でも同じようにレイアを抱いてターザンするシーンがあるけれど、そのときのルークは自信と余裕に満ち溢れていて、彼の成長の度合いがわかる。ひとつのアクションでひとりの人間の成長が演出されているのがおもしろい。
 『帝国の逆襲』での対決はもはや説明不要だろう。ヴェイダーくらいアイコンと化したキャラクターはどこまで崩すのか、どういうデフォルメができるだろうか、ということを考えるのが非常に楽しい。おそらくかなり崩してもダース・ヴェイダーに見えるのだろうけれど、崩した上でも本来の暗黒卿の特徴が備わっていないといけないのが悩みどころ。長身の巨漢であり圧倒的な威圧感とパワーを持つ、絶対的な悪(少なくともこの時点では)。ぼくは大抵の場合ヴェイダーを、細部を省略したシルエット主体で描いている。大きな影のように見えるところが個人的にいちばんの特徴だと思うからだ。
 

 マスクを取ったヴェイダーというのは子供ながらに恐ろしくもあったし、怖いもの見たさのような感覚を呼び起こす不思議な魅力があった。DVDから最新ブルーレイではこの素顔を演じたセバスチャン・ショウの眉毛が削除されている(『シスの復讐』でアナキンの眉は頭髪もろとも焼けてしまう)。ぼくはあの眉毛がちょっと好きだったのでこっそり復活させてみた。『特別篇』やソフト化で加えられた修正は、良いものもあれば余計なものもある。まあ、個人の思い入れによるのだけれどね。

 というように、シリーズを一本の線でつないでみた次第。細部はともかく、おおまかなシリーズのあらすじとしても機能しているのではないかと思う。絵もとても気に入っていて、SWを描く仕事ができてとても楽しかった。
 個人的にはオリジナル三部作、プリクエル三部作といった区分けをせずにひとまとめにひとつのサーガと捉えるのが好きかな。プリクエルも完結から10年、『ファントム・メナス』に関してはもう17年前の作品である。もう十分SWの一部として板についてきたと思うし(古典になりつつある)、時間の経過によりまた違った魅力も見えてくることだろう。今後新たに生まれるエピソードも含めて、あとでまたシリーズを振り返って一望したらなにが見えてくるだろうか?