2019/08/21

必要に応じて

 絵のタッチは急に作れるものではない。仕事をやっていく過程で、必要に迫られて形成されていくものだと思う。自然に出来上がっていくものだとも言えるが、やはり必要に応じて、というほうが的確だと感じる。ストレスなく進められる方法、時間内にできるやり方、あとで修正しやすい作り方など、そうい...

『フォースの覚醒』ボトルキャップ

 なにかが足りないと思えば、おそらくはこれだと思う。スター・ウォーズと言えば夏で、ペプシだった。冬興行はクリスマスと合わさるから、それもいいけれど、やはり夏のほうが楽しいと思う。惑星タトゥイーンの灼熱の二重太陽が夏の日差しと結びつき、銀河の映像はコーラの味を思い出させる...

2019/08/13

映画『永遠に僕のもの』コメント

 8月16日公開の映画『永遠に僕のもの』にコメントを寄稿しています。1970年代に実在したアルゼンチンの連続殺人犯のカルロス・ロブレド・プッチの凶行を描いた作品で、その美しい造形から逮捕後に「死の天使」だ「黒い天使」だと世間を騒がせた青年がいかにダークサイドに堕ちていっ...

「ヘアモード」9月号

 「ヘアモード」9月号のTシャツコーナー、今月のテーマは「80-90年代ロック」で、シチュエーションはフェス会場。思えばフェスらしいものは一度しか行ったことがなく、なかなか嫌な思いをした一回きりなので、またどこかで挑戦はしてみたいんだけど、毎年にこの時期になると...

2019/08/12

尋ね人

 漫画を描きたいと思っていて、描かなければ始まらないので細かい話など考えていない。墜落したロケットを背景にとぼとぼ歩いている絵と、宇宙人酒場のカウンターでバーテンに聞き込みをしている絵だけが最初にイメージとしてあって、間を埋めて繋げただけ。モス・...

気づけば10年

 この8月でツイッターを始めて10年になるらしい。もう具体的な状況は覚えていないけれど、ツイッターのプロフィール欄に2009年8月から利用していると表示されているのでそうなのだろう。確かフィギュアの情報を追いたくてメーカーのアカウントを見るために始めたのだと思う。それが、今ではど...

2019/08/01

「ペンギンの憂鬱」感想

 そのタイトルと装画から気になっていた本。いざ読んでみたらその可愛らしいイラストからは想像できない展開に冷や汗が出るほどだった。売れない作家と憂鬱症のペンギンによるちょっと不思議な生活、程度では全然ない。不思議というより不穏で、得体の知れない危うさが徐々に迫ってくる感じ...

2019/07/23

「買い物とわたし」中国語版

 週刊文春での連載時から挿絵を担当していた山内マリコさんのショッピング・エッセイ集「買い物とわたし 〜お伊勢丹より愛をこめて〜」の中国語簡体字版をいただきました。漢字とはいえ外国語と自分の絵が一緒になっているとやはり上がります。言葉だけで...

2019/07/22

「山と渓谷」8月号

 「山と渓谷」8月号(山と渓谷社)にて、「南アルプス ユネスコエコパーク」のイラストマップを描いています。かなり情報が多いですが、なんとか見づらくならないようにまとめられたはず。マップの仕事も少しずつ入るようになったけれど、自分自身が方向音痴で地図を理解...

「SALUS」8月号

 東急沿線フリーマガジン「SALUS」(東急電鉄)8月号で、オリーブオイル特集ページにイラストを描いています。少し緑の具合を変えていろいろなオリーブオイルのボトル描くのがおもしろかった。夏のパスタ料理の紹介ページも楽しい。  主要なカットのほかに...

月面着陸50周年

  7月20日はアポロ11号の月面着陸の日だった。7月20日なんて今までは旧海の日か、夏休みが始まる時期くらいとしか覚えていなかったけれど、50周年ということで去年あたりから話題だったので、初めて月面着陸の日として意識した。10年前はそこまで話題になっていなかったような...

2019/07/18

ボー・ピープはいつか

 陶器の身体でありながら外の世界に飛び出した彼女が、いつか絶対に確実に必ず割れるだろうということは明白だ。すでに両腕がテープで補修されていることから、その危険とは常に隣合わせであることは明らかで、次も助かるという保証はない。それを踏まえると、彼女が自ら外に出ることを選ん...

2019/07/12

『トイ・ストーリー4』(2019)

 書き終えてみてかなり、というか完全に踏み込んで書いてしまったことに気付いたので、鑑賞後にお読みください。読んでいるひとがいればの話だけれど。  もはや「トイズ・ライフ」と呼んだほうがいいくらいだった。シリーズを振り返ってみても、おもちゃの物語から、おもちゃの人...

2019/07/07

「TRANSIT」44号

 「TRANSIT」44号(講談社)の砂漠特集に挿絵を描いています。砂漠に住む人々が水や食料にどう向き合って対処しているかという内容。スイカを食べたり、ラクダからミルクを得たり、デーツを育てたり。なんとなく砂漠の背景に現地の人を描くと、エルジェっぽくてい...

2019/07/06

セサミがまだまだ教えてくれること

 娘は「セサミ・ストリート」に夢中である。YouTubeの公式チャンネルを延々と流しているわけだけれど、最近のものから昔のものまで結構ランダムに見られるので、時折ぼくが子どもの頃観た記憶のあるものとかもあって、なかなかいい。そういえばNHKでやっていた頃はよく観ていたし...

2019/07/02

あらかじめ設定する必要はない

 そう、映画感想の描き方を模索中である。しばらく安定しないと思う。いや、永久に安定しないかもしれない。仕事でイラストと書き文字による記事を作っていると、どうしても個人的にそういう凝ったものを作る余力がない。観た映画も読んだ本もしっかり感想をまとめないとなあと思っているうちにどんど...

2019/07/01

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)

 2014年の『GODZILLA ゴジラ』の続編であり、『キングコング: 髑髏島の巨神』を含めた「モンスターバース」シリーズとしては3作目。サンフランシスコの戦いの後、ゴジラが姿を消してから5年。世界各地で怪獣を研究する秘密機関モナークだったが、テロリストの襲撃により南...

2019/06/30

「SPUR」8月号

 「SPUR」8月号の映画レビュー連載では、「COLD WAR あの歌、2つの心」を紹介しています。戦後間も無いポーランドで音楽家ヴィクトルと歌手志望のズーラが出会い恋に落ちるが、やがてヴィクトルは西側への亡命を決意。当時まだ壁が建設されていないベルリンを経由し...

「婦人公論」7/9号

「婦人公論」7/9号、ジェーン・スーさん連載の挿絵。ビヨンセやマドンナなど、一見遠い存在でもつねに自分に寄り添い励ましてくれるポップスターたちについて語られています。

2019/06/25

SWタイトル問題

 『エピソード5/帝国の逆襲』より。ダース・ヴェイダーが通信中にオゼル提督を見えない手で処刑し、傍らのピエット艦長をその場で昇進させる場面。息を詰まらせたオゼルが苦痛にあえいでいる間も、表情ひとつ変えずに(それでいて内心怯え上がっているはずなのが伝わってくる)ヴェイダーか...

2019/06/17

怪我をした動物

 怪我をしたナフシが茂みの中で見つかったのは放課後のことで、最初に見つけたのはどこかのクラスの女の子たちだった。彼女たちは必要以上に騒ぎ立てずに仲間内だけで手負いの動物をなんとかしようとした。ナフシは火星の農村では非常にありきたりな動物で、農作物を狙う害獣とされており、どこかの農...

2019/06/14

「UOMO」7月号

 「UOMO」7月号(集英社)では、マーケットプレイスサイトの「FARFETCH」について漫画仕立てで解説しています。「集英社の雑誌に漫画を描いた」というのは、文芸やイラストレーションに関心の薄い友達にも自慢ができますね。嘘ではない。

「CREA」6月号

 「CREA」6月号(文藝春秋)はパン特集でした。ぼくは「手みやげにしたいサプライズなパン」という見開きページにイラストを描いています。カラフルなマーブル色のベーグルや、上下で挟んでいるパンが違うサンド、出汁巻卵のホットドッグ、巨大なメロンパン、ミントク...

2019/06/10

1日はそんなに長くない

当たり前のことだけど、最近ようやく気づいた。学校行ったりバイトしてたりするときの感覚を引きずっているせいかどうも、1日は長くていろんなことができると思い込んでいて、その長さに見合った成果を出せないとなんだか駄目な1日だったような気がして気が滅入るが、そもそも1日の長さなどたかが知...

2019/06/07

渋谷の民泊手引書

 渋谷の新しい観光を考える会より発行、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)編集、Airbnb協力の配布冊子、民泊手引書のイラストを担当しました。民泊のホストになる人向けの「ホストになりたい人のための手引書」(グリーン)と、...

「anan」No. 2153

 「anan」No. 2153、「チャージ&デトックス情報局」 のスーパーフード特集に挿絵を多数描いています。アメリカのスーパー、ホールフーズが毎年発表する食のトレンドに基づいて、流行が予感される注目のスーパーフード等について、そのパッケージなどをイラストにして...

「SPUR」7月号

 「SPUR」7月号の映画レビュー連載では、ハビエル・バルデム&ペネロペ・クルス夫妻主演『誰もがそれを知っている』を紹介しています。夫妻が扮するのは、今は別々の道を歩む元恋仲の幼馴染で、親戚の結婚式で再会するのだが、そこでペネロペの娘が誘拐されてしまう。犯人は式...

「婦人公論」6/11号

 「婦人公論」6/11号、ジェーン・スーさん連載の挿絵。お父様が文鳥を飼い始めたというお話。文鳥というとグレーと黒の模様が印象的だけれど、小さい頃はもっとぼんやりした茶色らしい。よくよく思えば雛というのは成体とは全然違うのでそりゃそうか。特に鳥類は鶏のひよこ、ペ...

2019/05/30

ワープ

 出来事を書き出そうと思ったが実際に起こったイベントはどうしても個人的事情が関わるし、ディティールをどこまで書き出すかを考えている時間が惜しいので、まあ書けそうになったときにしよう。時系列は気にしなくていいはずだ。それでも主な出来事を書き留めるのであれば、子どもを連れて初めて帰省...

2019/05/29

「山と渓谷」6月号

 「山と渓谷」6月号(山と渓谷社)にて、立山黒部アルペンルートのイラストを見開きで描いています。富山はちょっとしか行ったことがないけれど、ああいう大きな山脈を見ると、太平洋側の呑気な地域で育った自分が見てきた山は、かわいらしい丘みたいなものに思える。本当に大きな...