2019/06/17

怪我をした動物

 怪我をしたナフシが茂みの中で見つかったのは放課後のことで、最初に見つけたのはどこかのクラスの女の子たちだった。彼女たちは必要以上に騒ぎ立てずに仲間内だけで手負いの動物をなんとかしようとした。ナフシは火星の農村では非常にありきたりな動物で、農作物を狙う害獣とされていた。どこかの農...

2019/06/14

ゴマ担当者

 パン工場は人里離れた山の中にあり、辿り着くまでにはバスに数十分揺られなければならなかった。その時間のバスの利用者はほとんど工場で働く人々だった。ビルは他の従業員たちに紛れて車窓から見知らぬ風景に心細さを感じもしたが、それでも仕事には自信があるので、そこは大して不安ではなかった。...

「UOMO」7月号

 「UOMO」7月号(集英社)では、マーケットプレイスサイトの「FARFETCH」について漫画仕立てで解説しています。「集英社の雑誌に漫画を描いた」というのは、文芸やイラストレーションに関心の薄い友達にも自慢ができますね。嘘ではない。

「CREA」6月号

 「CREA」6月号(文藝春秋)はパン特集でした。ぼくは「手みやげにしたいサプライズなパン」という見開きページにイラストを描いています。カラフルなマーブル色のベーグルや、上下で挟んでいるパンが違うサンド、出汁巻卵のホットドッグ、巨大なメロンパン、ミントク...

2019/06/10

1日はそんなに長くない

当たり前のことだけど、最近ようやく気づいた。学校行ったりバイトしてたりするときの感覚を引きずっているせいかどうも、1日は長くていろんなことができると思い込んでいて、その長さに見合った成果を出せないとなんだか駄目な1日だったような気がして気が滅入るが、そもそも1日の長さなどたかが知...

2019/06/07

渋谷の民泊手引書

 渋谷の新しい観光を考える会より発行、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)編集、Airbnb協力の配布冊子、民泊手引書のイラストを担当しました。民泊のホストになる人向けの「ホストになりたい人のための手引書」(グリーン)と、...

「anan」No. 2153

 「anan」No. 2153、「チャージ&デトックス情報局」 のスーパーフード特集に挿絵を多数描いています。アメリカのスーパー、ホールフーズが毎年発表する食のトレンドに基づいて、流行が予感される注目のスーパーフード等について、そのパッケージなどをイラストにして...

「SPUR」7月号

 「SPUR」7月号の映画レビュー連載では、ハビエル・バルデム&ペネロペ・クルス夫妻主演『誰もがそれを知っている』を紹介しています。夫妻が扮するのは、今は別々の道を歩む元恋仲の幼馴染で、親戚の結婚式で再会するのだが、そこでペネロペの娘が誘拐されてしまう。犯人は式...

「婦人公論」6/11号

 「婦人公論」6/11号、ジェーン・スーさん連載の挿絵。お父様が文鳥を飼い始めたというお話。文鳥というとグレーと黒の模様が印象的だけれど、小さい頃はもっとぼんやりした茶色らしい。よくよく思えば雛というのは成体とは全然違うのでそりゃそうか。特に鳥類は鶏のひよこ、ペ...

2019/05/30

ワープ

 出来事を書き出そうと思ったが実際に起こったイベントはどうしても個人的事情が関わるし、ディティールをどこまで書き出すかを考えている時間が惜しいので、まあ書けそうになったときにしよう。時系列は気にしなくていいはずだ。それでも主な出来事を書き留めるのであれば、子どもを連れて初めて帰省...

2019/05/29

「山と渓谷」6月号

 「山と渓谷」6月号(山と渓谷社)にて、立山黒部アルペンルートのイラストを見開きで描いています。富山はちょっとしか行ったことがないけれど、ああいう大きな山脈を見ると、太平洋側の呑気な地域で育った自分が見てきた山は、かわいらしい丘みたいなものに思える。本当に大きな...

2019/05/26

ボバ・フェットのヘルメット完成

 去年の年末から取り組んでいた(というか年末年始で終わらせるつもりだった)手製のボバ・フェットのヘルメットがついに完成。リアルに近い造形をがんばって再現するつもりだったけれど、造形力に限界がありこだわっていたらきりがなく他のことに手がつかず生活に支障をきたすので、ほどよ...

2019/05/25

ディズニーウェディングに行く

 これは5月の連休より前、4月末のことだったんだけど、中学時代の同級生の結婚式に行った。ディズニーランドのアンバサダーホテルである。ディズニーウェディングに参列することもそうそうなさそうなので貴重だった。プロフィールビデオで生い立ちが説明される中、中学時代だけすっぽり抜...

2019/05/12

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)

 真っ先に浮かぶ感想としては、「すごいものを観た」。非常に長尺であるということは事前に聞いていて、ちょっとよくわからない脅し文句が並んでいるのも目にしてはいたが(トイレに立たないため前の晩から食事をとるなとか)、楽しい映画なら3時間などあっという間だった。逆に退屈な映画...

2019/05/09

スター・ウォーズの日イベント

 まあ思った通り、連休中やろうと思ってたこと全部はできなかったけれど、もともと立てていた予定は楽しく過ごせたし、ゆっくり過ごせたのでよかった。『アベンジャーズ:エンドゲーム』を観たので、ずっとそのことを考えたりした。遠くから来てくれた友達を案内もできた。ちょうど5月4日でスター・...

2019/05/03

時間はあまりに茫漠なので

 改元が決まった頃にも書いたけれど、これでとうとう生まれ育った年代が終わったわけである。もうとっくに平成生まれということで珍しがられることもなくなったけれど(90年代生まれも同様)、これからは、かつて自分が子どもの頃大人たちに抱いていたような遠さみたいなものを、自分の中にも持って...

「世界のへんな肉」(白石あづさ著/新潮文庫)装画

 白石あづささんの「世界のへんな肉」(新潮文庫)の装画を担当しました。世界各地でいろいろな動物(あまりこちらでは食用のイメージがないものが主)を食べてきた記録で、旅行記としても読むことができます。ぼくはジビエとかは好きですね。

「HAIRMODE」6月号

 女性モード社の「HAIRMODE」でのヴィンテージTシャツ紹介コーナーの挿絵。6月号のテーマは「大学」で、カレッジTシャツが紹介されています。キャンパスの芝生に、学生でないカップルが遊びに来ている図。    そういえば5月号を紹介し...

「SPUR」6月号

 「SPUR」6月号の映画レビュー連載では、5月17日公開の『アメリカン・アニマルズ』を紹介しています。00年代に実際に起きた大学生たちによる希少本強奪事件を描く。白昼堂々図書館の展示室に強盗に入るという無謀な犯行もインパクトがあるが、学生たちの稚拙な動機や計画...

「婦人公論」5/14号

 ぼやっとしていたらあっという間に改元してしまったけれど、とりあえず溜まっている告知から。「婦人公論」5/14号のジェーン・スーさん連載挿絵。ファム・ファタルというのは魔性の女といったような意味で、本人になにか自覚があるわけではないけれど、どうも異性たちが絡んで...

2019/04/29

適当に休む

 フリーランスと言えども一緒に仕事するのは会社に勤めているひとたちなので、世間が連休となればぼくのほうも急いでやらないといけないものが減る。特に長い連休になるので前もって仕事の量はセーブしたし、中には延ばしてもらったものもある。いい機会なのでちゃんと休みたい。と言ってるそばからこ...

2019/04/16

「フイナム・アンプラグド」issue 9 「惑星移住」イラスト

 「HOUYHNHNM Unplugged(フイナム・アンプラグド)」issue 9(Rhino編集・講談社刊)の「惑星移住」特集ページにて、見開きで火星都市のイラストなどを描きました。昭和の空想科学っぽいヴィジュアルですが(「火星での暮らしはこうなる!」みたい...

スター・ウォーズEP9 ティーザー所感

 タイトルは『The Rise Of Skywalker』。邦題はまだ出ていないけれど、「スカイウォーカーの復活」とかだろうか。プリクエル3部作、オリジナル3部作、今回のシークエル3部作、合わせて9部作をスカイウォーカー・サーガとして区分するというような話もある(という...

2019/04/10

マーベル・データバンクは難しい

 『アベンジャーズ』シリーズからなるマーベル・シネマティック・ユニバースを、原典のコミックのことも絡めて体系的に網羅したデータバンク・サイトがあったらいろいろとわかりやすいのではないかと、友達と話題になった。現状でもないわけではないが、ひとによって深度はばらばらだし、最近の傾向と...

お休みの前がハード

 ゴールデンウィーク進行というやつでひいひい言っている。普段より二週間くらい早めのスケジュールになるので大変である。気分的には4月は半分しかない感じ。休みに入る前にいつもよりハードになるのなら普段通りのお休みのほうがいいような気もするが、もちろんまとまった連休も必要なのでしょう。...

2019/04/04

若干感覚過敏かもしれない

 いわゆるチック症である。これはもう子どものときからぼくのこと知っているひとは嫌というほどぼくの顔が歪んだりぐしゃぐしゃ動いたり瞬きがやばかったりするのを、見たことあると思う。これのせいで随分生きづらさも感じたし、これさえなければ毎日はもう少し楽しかろうと思っていたが、さして努力...

2019/03/30

『キャプテン・マーベル』(2019)

 90年代のサミュエル・L・ジャクソンということで『パルプ・フィクション』、宇宙人と接触するエージェントということで『メン・イン・ブラック』。あと、戦闘機ものとして『トップ・ガン』に通じるところもあるらしいんだけど、ぼくは観ていないのでとりあえず触れないでおこう。話の展...

2019/03/29

「マリコを止めるな!」(林真理子著/文藝春秋)装画・挿絵

林真理子さんの新刊エッセイ「マリコを止めるな!」の装画と挿絵を担当しました。週刊文春での連載エッセイ一年分をまとめた一冊。ということで去年話題になったことがらを連想させるようなカバーに。映画ポスターのパロディは編集さんのアイデア。  挿絵より一点。肖像画...

2019/03/27

「おバカさん」(遠藤周作著/角川文庫)装画

 今週、角川文庫から復刊された遠藤周作著「おバカさん」の装画を担当しました。遠藤周作と言えば「沈黙」くらいしか読んだことありませんでしたが、本作は元々新聞連載だったこともあり、軽快な運びで展開が気になる娯楽作。こういう話もあったんだと恥ずかしながら驚くと同時に、そういう...

「婦人公論」4/9号

 「婦人公論」4/9号のジェーン・スーさん連載挿絵。女のひとは服の種類が多くて楽しい反面洗濯が大変というお話。レディースの洋服は、確かに絵に描くときとかも結構悩みます。男のひとが思っている以上に形が様々。気をつけないと全部ワンピースを描いてしまいそうになるので、...