2014/02/18

「アズミ・ハルコは行方不明」感想



 都会から地方の故郷に戻ると、そこでは地元に残った友達たちが仲良く社会を形成して暮らしていて、久しぶりに戻ってその世界観を少し覗くとなんだか羨ましくもなります。それは両親の食卓での会話―誰々さんをどこどこで見かけた―みたいな話題からでも感じ取ることが出来ます。誰々さんをどこどこで見かけた。どこかしら知ってる場所に誰かしら知ってる人がいる、という小さな世界は都会に出て行くまで少し窮屈だったのですが、一度離れてみるとそういった自己完結した箱庭じみた世界が満ち足りても見えます。「アズミ・ハルコ」が行方不明になるのはそんな地方の世界でのことです。 
 車で個性を表現、休日はショッピングモールに集合といった地方ならではの典型的なライフスタイルが描かれていて地方出身者としてはうんうんと頷けるところが多いです。地方を舞台にしているのに登場人物が誰ひとりとして方言らしきものを口にしないのはどこの人でも共感できるようにするためなのだろうなと思ったりもしました。


「老人と海」感想


 
読んでいるだけで潮風の香りや老漁師のひび割れてごつごつした硬い手の平を間近に感じます。カジキとの戦いや、ようやく獲ったカジキをサメに食われてしまうところ、巨大な魚の骸骨を持ち帰る老漁師、印象的な場面はいろいろありますが、老人が見るライオンの夢が印象的でした。
 

2014/02/17

「道化師の恋」感想



 別々の作品なのだけれど共通の登場人物が出て来るという、同じ世界を舞台にしているからこそのギミックみたいなものが好きです。なので目白界隈の、職業や血縁から関係しているとても狭い世間を詰め込んでいる目白四部作が好きです。
 「道化師の恋」が特に好きなのは主人公・善彦に好感が持てるからで、彼は他の目白小説の主役達(というかほとんどの登場人物)と違って映画や文学への知識が「普通」のレベルであり、他の登場人物達がああでもないこうでもないと会話しているのを傍で見聞きしながら、彼らが映画を観たとか本を読んだとかいうことで大騒ぎしているのを不思議がります。決して知識をひけらかすことはしないし、おもしろいと思った映画を好きと思える素直なところが良いと思いました。一連のシリーズの最後にそれまでの主人公にカウンターをしかけるようなこういった異なるタイプの人物が主人公になっているところもおもしろいです。善彦は映画や文学に詳しくないけれど、それでも他の人物達とは違う経験をしているので、物語全体に知識対経験の構図が浮かび上がってくるようにも感じます。

2014/02/09

雪の日は「帝国の逆襲」


 比較的暖かいところで生まれ育ったので雪が積もると大はしゃぎです。今朝急に思い立って、溶けたり日が暮れたりする前にやらなきゃ!と思って急いで作って写真を撮りに行きました。ペンギンもっとたくさん作れたらよかったんだけれど。


 スキーヤーを頭から食べる雪男。もっと積もり立てにやれたら撮る場所もたくさんあったと思うのですがある程度溶けたり雪かきが(ご苦労様です)進んでいて良い場所が無かったり―この場合は余計な街の景色が写り込んでいる方がむしろ普段使う道ばたがいつもと違う景色に変わっているという感じが出るので良いのですが―で、ただでさえ写真撮るのヘタクソなのであまり良い画はつくれなかったのですが、まあ満足です。


 一番やりたかったのはこれです。というかメインです。映画「スター・ウォーズ エピソード5:帝国の逆襲」より。雪の日はこうじゃないと!


 雪トカゲ、トーントーンにまたがるルーク・スカイウォーカー(一応ルークです)。ぼくは「スター・ウォーズ」に登場するたくさんのクリーチャーの中でも特にトーントーンが好きなのです。


 四本足の歩行兵器、AT-ATをメインにしてトーントーンやルークはあくまでおまけというかついでに作るつもりだったのですが思いのほかトーントーンの出来が良かったのでAT-ATがおまけっぽくなってしまいました。


 駐車場の隅っこすら宇宙の戦場に早変わり。これくらいで満足できちゃうのだから高いおもちゃ買わなくて済みます。画用紙に描いて切り取るだけなので安上がりです。

2014/02/04

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