忙しいと、余計なことを考えずに済むし(とは言えなにかしら思い悩んだりはするのだが)、好きなことやりたいことも、限られた時間の中でかえって集中して取り組めたりするので、いい。ただ、もう少しやり方を変えたほうがいいかもしれない、と思ったところがいくつか出てきた。仕事の進め方というのは人それぞれ、必要に迫られて出来上がっていくものだなあ。
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春に向けて買ったもの。マリメッコのショルダーバッグ、ベルトが磁石でくっつく「2015年」みたいなナイキ。ここ何年かはスニーカーはナイキかヴァンズである。久しぶりにコンバースも履きたいが、犬の散歩が習慣になったため脱ぎ履きが楽な靴を選ぶようになってしまった。
留め金のマグネットがかちゃりとくっつく音もいいし、黄色いところも最高だ。ただ、生地が薄めなのですれて破れてしまわないかが心配。犬の散歩には使わないな。
バッグの方は、これくらいの大きさのものが無かったから助かる。これまで仕事向けの鞄が数種あるだけで、遊び用のものがなかった。ぼくは財布が大きめだし、出かけるときはなにかしら本や筆記具が欲しいので、手ぶらで遊びに行くということができない。仕事の荷物以下、手ぶら以上の鞄が欲しかったのだ。たとえば、ディズニーランドに行くときにこういうのが必要になる。アトラクションに乗るとき、いちいちバックパックを下ろして前に抱えて乗るのは非常に億劫だ。ましてやポップコーンの容れ物とかも持っているのだから、鞄は小さい方がいい。以前、リュックを背負った上にポップコーンバケツも下げてタワー・オブ・テラーに乗ったときはとても邪魔くさかった。邪魔っけすぎてうまく手すりをつかめないほどで、あのアトラクションはなんと身体が座席に固定されたりしないので(!)手すりにつかまっていないともう魂がタワーの上の方に取り残されてしまいそうになる。だから小さめのバッグが必要。
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恥をしのんで言うけど、ぼくは今まで『スター・ウォーズ』のソフトを全作揃えたことがなかった。子供の頃、シリーズにはまり出したときはテレビ放映の録画VHSを観ていて、『クローンの攻撃』や『シスの復讐』などリアルタイムで公開された作品だけDVDを買っていた。残りの4作は全て放映版の録画を観ていたというのも、今思えばすごい。
このたび6部作ブルーレイボックスを買って、とりあえず全作流してみて思ったのは、やはり全部手元にあるといいな、ということと、6作で完結しているのもちょうどよかったなというところ。綺麗に環が出来ている。もちろん新シリーズも好きだけど。
それにしてもジャケットの絵がいまひとつ。ディスクにもキャラの顔が刷ってあるんだけど、それもなんだか変な組み合わせで、アートそのものもあまりよくない。思えばDVDのジャケットもなんか変だったよね。公式なのに何故かコラ画像みたいな。劇場用ポスターとも違う微妙なグラフィックだった。
普通の映画みたいに、劇場用ポスターで通せばいいんじゃないかとも思うけど、このポスターというのも実はあんまり統一感がない。プリクエル3部作と旧3部作特別篇は同じひとが同じように描いているのでまだ一貫性があるけど、旧3部作を劇場用ポスターで合わせると結構バラバラな印象。旧3部作はそれぞれタイトルのロゴも結構違うのも気になる(昔は1本ずつの映画として確立されている感じだったのだろうし、ロゴ自体はかっこいいんだけど)。いや、そんなこと言うと今やってるシリーズも含め全シリーズでロゴはバラバラなんだけど。エピソード9が公開されたら、また9部作ボックスが出るだろうから、そのときはジャケットやロゴのデザインを綺麗に統一してほしいなあ。もっと言うとエピソードの番号もつけるのかつけないのかはっきりさせたい。まあ、バラバラでゴチャゴチャなところもSWらしいと言えばらしいのだが。あまりなんでも統一感、一貫性を持たせても、かえってつまらなくなるかもしれないし。
春からは、もう少し真面目にSWのことを考えていきたい。今まで不真面目だったのかというとそういうわけでもないのだが。というか真面目も不真面目もないんだけど。とりあえず邪念を捨てて、初心に帰ってもっとフラットに、ピュアにSWを楽しみたいと思った。
たとえば知識のリセット。って、一度知ってしまっている以上難しいけれど、知識を重視しないことで、自分は別にそこまで知らない、という気分にはなれる。自分には結構知識がある、そう思うだけでいろいろな不満が出てきてしまう。知識をそこまで重視しない。そもそもそれが知識なのかどうかも怪しい。そういうふうに切り替えた途端に視界がひらけたような気がしたのだった。
とりあえず、映画を観て、絵を描いて、おもちゃで遊びたい。
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半蔵門で試写があったあと、なんとなくそのまま神保町に行ってみた。しばらく行ってなかったけど、別に大して変わりはなかった。ただ、たぶんここは本屋だったよなという場所が飲食店に変わってた。うちの近所でも古本屋が潰れて、跡地に店員の野太い大声が飛び交う感じの居酒屋が出来たときも、結構ショックだったけど、神保町でさえも同じようなことが起こるとは。
それにしてもあの手の居酒屋というのは全部同じに見えておもしろくない。もうちょっと違いがあればいいんだけど。あと、あまりにも飲食店だらけだと歩いているだけで胸がいっぱいになったりする。
初めて訪れた商店街などで、ここにはなんでもあるな、と思っても、よく見たら書店が一軒もない、なんてことも結構ある。本屋が減っている、ひとが本を読まない、などとイメージだけでやたらと悲観的になるのも嫌だけどね。今度住むところにはちゃんと書店があるといいな。