ジャン・コクトー著「怖るべき子供たち」を読みました。以前からフランス通でコクトー好きな友人に勧められていたもので、このたびやっと手に取りました。
ものすごく重苦しい雰囲気なのになんとなく可愛らしいところもあって、次々とページを繰ってしまいます。子供達が部屋で繰り広げる物語はなんだかミニチュアを眺めている感じがします。それも恐いもの見たさで恐る恐る屋根を外して中を覗くようなミニチュア感。なにを飼っていたか忘れるくらい放置された濁った水槽の不気味さに似ている。
コクトーかっこいいですね。これが初コクトーだと思っていましたがよくよく考えれば前にコクトーの映画「美女と野獣」を観たことがありました。詩でも小説でもなく映画から入るとは。けれどそれくらいいろいろな分野で作品を作れるようになりたいな。