「グレート・ギャツビー」の原型、あるいは「ギャツビー」本編に使われる予定だった作品を読むというのは、なにかこう映画で言うところのメイキングやカットされたシーンを観るようでとても楽しいです。ぼくはもともと好きな映画のメイキング映像を観るのが好きで、もともとこのシーンはこうなるはずだったとか、脚本で書かれていたこのシーンは都合上カットされたとか、撮影までされたけれど編集の段階でカットされてしまったシーンとか、そういうのを観るのがとてもおもしろく、読書でもそういったものを読むことができるのは素晴らしいと思います。