ペンギンは多くの兵器を大量生産し、性能よりもその数でもって猫に対抗しようとした。ペンギン艦隊の中型艦は猫の大型艦に一対一ではとても歯が立たないが、三隻から五隻で猫戦艦一隻を包囲して集中攻撃すれば撃沈も可能である。逆に、この包囲陣形を崩されてバラバラにされてしまうと瞬く間にその戦場は猫側のペースになることだろう。
惑星ウミヒレーナの戦いは地上戦こそペンギンが劣勢に立たされていたが、ペンギン艦隊の増援が惑星軌道上にワープしてきた瞬間に戦いの流れが変わった。よく訓練されたペンギン艦はすぐに猫艦隊の旗艦に対して包囲陣形を取り、一斉に集中砲火を開始した。上の絵からどれだけ猫達が慌てふためいたかがわかる。
「提督、これ以上もちこたえられません!」