ポプラ社「asta」4月号では長谷川町蔵さんの初の小説集「あたしたちの未来はきっと」(タバブックス・ウィッチンケア文庫)を紹介しております。
東京町田を舞台にした「東京のローカル物語」ということで、先月号で紹介した山内マリコさんの「あのこは貴族」(集英社)とも通じるものがあります。先月末にはちょうど、下北沢の書店「B&B」にてこの2冊をテーマに山内さんと長谷川さんのトークショーもありましたので、連続で紹介できてよかったです。
そして、2年以上やらせていただきました「秘密図書館 in asta*」は今号で最終回となります。いろいろな読書体験をさせてもらいましたが、「あのこは貴族」、「あたしたちの未来はきっと」という流れで締めくくることができてよかったです。外側からの目、あるいは内側からの目を通して描かれる都市圏の飽くことのない魅力や、生まれ育った街を振り返る重要さを改めて知ることができたと思います。ぼくもいつかひとりの上京者として、部外者から見た街、あるいは離れてから見えてきた地元の姿をスケッチできればいいなと思います。