2016年12月26日

日記:12/17 - 25

2016/12/17 土

 この日はあまり印象にない。モレスキンのスケジュール帳も空欄である。『ローグ・ワン』が公開してからの金土日はどうせそのことしか考えていないから、どうせそのことばかり考えていたのだろう。
 さっそく感想をまとめようと試みるも、近頃は「秘密映画館」のシリーズをもう少し違う形に変えていきたいとも思っていて、その不満と『ローグ・ワン』への想いをぶちまけたいという想いとでうんうんと悩んでいた。シリーズのラベルをつけて記事を作っていく形式というか様式がだんだん煩わしくなってきていて、もう少しラフな形にも作れるようにしたい。雑誌上の連載とも違う形にしていきたいし。
 とは言え『ローグ・ワン』に対して思ったことがA4サイズに、しかもイラストと折半されたスペースにおさまるわけもなく(イラストと文章をいかに両立させるかもぼくにとっては課題だ。どちらかといえばあくまで絵に比重は置きたいが、それでいてちゃんと言いたいこと伝えたいことを文章にもしたい)、今後もことあるごとに個別に絵と文を書いていきたいと思う。

2016/12/18 日

 友達と2度目の『ローグ・ワン』へ。初見が3DIMAXっていうのはどうも情報量が多すぎて全体が俯瞰できないので2Dスクリーンで改めて観るといろいろ細部もわかるかなと思ったがそれでもやっぱりまだ全体を見渡せなかった。SWがそこまで好きじゃなかったら、前半はいまひとつだろうなあ。集中力のないひとなら途中で席を立ってしまうのも無理はないかなと思う。映画館で途中退席したり居眠りしたりってのは個人的には信じられないが。ただ、そんなことにいちいち目くじらを立てるよりは、その程度の気軽さで時間つぶしのために1800円払い、気分が乗らなかったら上映時間の3分の1以下の時間で出ていけるひとがいっぱいいるおかげで劇場が成り立っていると思ったほうが、ましな気分になれるかな。映画オタクだけじゃ世の中持たないもの。それに映画館というのは大勢で同じ作品を一緒に観る場であって、そこには本当にたくさんの種類の人間が集まっているので、自分の気に食わないひとがいて当たり前だ。思い通りにならなくて当たり前なんだ。それでもその見知らぬ人たちと時間と作品を共有するのがシアターであって、それはフェイスブックなんかよりよっぽどソーシャルメディアな場なのだと思う。もちろんだからこそ席を立ったり私語を交わすひとも注意するべきなんだけれど、そのひとたちをわざわざ捕まえてお説教する必要を、ぼくはそこまで感じないってわけ。映画館とはそういう場所であって、無菌状態のホームシアターじゃないのさ。
 
2016/12/19 月

 試写で「ラ・ラ・ランド」を観させていただいた。やっぱりミュージカルは良いなあ、と思えるし、これならミュージカルが苦手なひとも楽しめるのではないだろうか。
 とは言えミュージカルが苦手っていうひとの感覚、全然わからないけれどね。突然歌い出すのがダメなのかな?そういう表現形態なのだということから説明しなきゃいけないのだろうか。ゴジラに対して「なんで着ぐるみに皆怯えるのか」とつっこんでいるようなものなんだけれどそれは。

2016/12/20 火

 いろいろと締め切りが重なっていたので家にいた。妻が休みで家にいると、どこか安心して過ごせるのだけれど、ぼくまで休日の気分になってしまうのがまずい。

2016/12/21 水

 レゴのアドベント・カレンダーも残り少ない。こんなに楽しいなら本当に何年も前から遊べばよかった。24日間で組み立て終えたミニ・モデルをどうするのか、ばらして別のものを作るときの部品に使ってしまうか、完成させたまま並べて飾るか、どちらがいいだろうか。ともかく細かくて小さいものの愛らしさを改めて知った。大は小を兼ねるとも言うけれど、小さいものこそ宇宙があると思う。

2016/12/22 木

 最近朝起きると床に黄色い水たまりができていることが多い。りんごジュースを床にこぼしておく趣味はないし、りんごジュースにしては生臭いので、これは犬のおしっこである。何故かおしっこを部屋でするようになってしまった。散歩し足りないのか、なにか不満なのか、病気なのか。7歳にあがってから急におしっこ漏らしになったような気がする。おじいさんなのだろうか。とは言え場所と時間を選んでいるらしいので我慢できず漏らしているというより、している、というように感じる。

2016/12/23 金

 冬休みに入ったばかりの独特の多幸感っていうのはもう味わえないのだろうか。結局こんな時期までばたばたと追われている。天皇陛下誕生日になってクリスマス・イブになろうとしているのにまるでそんな時期だという気配がない。部屋で唯一そういう気配をくれるのはちかちか光るクリスマス・ツリーだけ。
 模様替えのために発生した大量の粗大ゴミを回収してもらうのがイブの朝なので、せっせと処分の準備をした。木製の大きな家具が減るのでだいぶすっきりすると思うと気持ちが良い。古い犬のバギーも処分。広くなった分犬のケージにトイレスペースを増設して、なんとかここでおしっこしてもらうようにする。

2016/12/24 土

 朝からキャリー・フィッシャーが心臓発作で倒れたとのニュース。キャリーにだけは一度サイン会で会ったことがあるという友人がひどく取り乱していた。『ローグ・ワン』で若き日のキャリー・フィッシャーの顔をしたレイア姫が再現されていたことにひっかけて、万が一のことがあってもCGで作れるから大丈夫でしょ、なんていう例の気持ちの悪い優越感に浸るために心ない言葉を口にする連中のために、彼はより一層ショックを受けたし、ぼくもそんなことを言うひとがいるのかとショックだった。同じ映画を好きなはずなのにどうしてこう考えが違ってしまうのか。映画におけるキャラクターしか頭にないから、感情を持って生きている人間がそれを演じているということを忘れて、EP8やEP9の心配ばかりするようなひとは決して少なくないのだ。残念ながら。
 彼女の容態については、一度安定したと報じられたけれど、すぐにそれが間違っているとも話題になった。悪い状態が悪いまま続いていることも安定というのだろうか。それ以降なにも知らせがないけれど、どうか持ち直してほしい。そうしてぼくの頭に浮かぶのは、彼女の愛犬のゲイリーだ。あの子、きっと主人の帰りを待っているだろうなあ。
 最初に同棲を始めて以来ぼくらはクリスマスにはローストチキンを丸々一羽食べることになっている。とは言えまだ3年目で去年は出遅れてチキンが買えなかったので2度目である。今回はとても大きいのを買った。前回はぼくが焼いたので、今回は妻に調理してもらった。お腹の中にぎっしりとお米が詰まった鶏の丸焼きはとてもふたりで食べきれるものではなく、半分ほど食べて明日に取っておくことに。もしかしたら本場でもクリスマスのご馳走は年末にかけて食べていくものなのかもしれないな。いっそこちらで言うところのお節料理すらも兼ねているのかもしれない。クリスマスの恩恵に預かれる国の人々は日本人なんかよりもずっとゆっくり過ごせるし。この国で「ハッピー・ホリデー」という言葉がなかなか浸透しないのは、そもそも祝日じゃない上全然お休みにならないからだろうな。冬至過ぎても普通に働き続けるってよく考えるとすごいことだ。
 夜中にトイレに入っていると、こつんこつんという奇妙な音が聞こえてきたので、出て見てみると、なんとソファに乗った犬がテーブルに前足をかけてチキンの皿に顔を突っ込んでいるではないか。しっかりかけてあったラップまでわざわざ鼻面でめくりあげている。ぼくがあーっと大声を出すと、妻がむっくと布団から飛び起きてきた。妻が激怒したのは言うまでもなく、犬は朝までケージでひとりで寝ることになった。クリスマスの朝に一緒に布団に入れないのは寂しいが、しょうがない。ケージの中でふてくされて寝ている犬を見るに、折檻に効果があるのか、後悔してもらえるのかは謎だけれど、ともかくびっくりした。鶏肉は前にも食卓に残してあったもの(西武の地下で買った美味しいやつ)をぺろっとやられてしまったことがあったので、もっと警戒しておくべきだった。けれどあんな大きなチキンにどこから手をつけていいか彼もよくわからなかったようで、皿の周りに添えてあったジャガイモやニンジンの類が食べられているだけだった。
 犬にはクリスマス・プレゼントのおもちゃを二つ買ってあり、イブに最初のひとつをあげてあったのだけれど、すぐに飽きたね。チキンのほうが興味津々だったわけだ。
 アドベント・カレンダーは全て開け終えた。終わってしまったがとても楽しかった。クリスマスにこういう楽しみ方があるとはね。

2016/12/25 日
 
 さあチキンの続きだ。妻も仕事帰りにパンとチーズと生ハムとりんごサイダーを買ってきてくれた。青い染みがたくさん浮かんだ美味しいチーズで最高だった。買っておいたソーセージも焼いた。そんなわけでいろいろあったので、またチキンはそこまで食べ進まなかった。また明日食べればいいのだ。
 犬には二つ目のプレゼントをあげた。しばらく遊ぶのだがやっぱり飽きて放置。
 クリスマスと言えどサザエさんは相変わらずだったな。妻と長女がお節料理を作っている間、波平は婿と「わしらの仕事はもうないな!」「そうですねえお義父さん!」などとのんきにくつろいでいるのがまた相変わらずであった。
 月曜までのイラストを仕上げて寝た。終わっちゃったなあクリスマス。