コアなファンな間では賛否ある曰く付きのエピソードだが、ぼくは好きだ。結局最初に触れたSWムーブメントというのが、1997年の特別篇公開と、それに続く1999年のこの「ファントム・メナス」公開の時期だから、子供時代の思い出と直結しているわけだ。特にすでに小学二年生になっていた1999年の記憶ははっきりとしていて、「ファントム・メナス」はぼくにとって夏休みを連想させる。ムーブメントの時期そのものもそうだが、夏の青い空に似た爽快感がこの作品にはあると思うから。昔からSWを見てきた上の世代がなんと言おうと、この映画はぼく(と同世代人)にとって最初のSWでなかろうか。年長者の口ぶりを真似て玄人ファンぶる気にはなれない(玄人ファンて何だ・・・)。
突っ込みどころはたくさんあれど、それもまた「ファントム・メナス」の個性と言えるのではないか。いずれにせよSWファンは賛否に関係なく、「ファントム・メナス」について語ることをやめないのだ。その意味でもこの作品はシリーズ中において特別な位置づけにあると言える。