じゃーん、日本国旅券。
これがあれば国交が正常な国なら世界中どこでも行けるのさ。9月は人生で初めての海外旅行に行く予定である。
未だ見ぬ外の世界への憧れと同時にやってくる苛立ちについては以前「私が宇宙旅行について思うこと」という散文に織り交ぜて書いた。舞台は近未来、宇宙旅行が誰でも行ける当たり前のものになった世の中で、友人たちが頻繁にそして気軽に宇宙旅行に出かけて行くのを横目に主人公は憧れと苛立ちの入り交じった気持ちでもやもやするという内容。この文章を書いたとき、すでにぼくは人生初となる海外旅行の計画を妻に持ち込み、彼女の賛同を得たところだった。宇宙旅行に想いを馳せる主人公同様、いてもたってもいられなくなったのだ。
行き先はと言うと、台湾である。かねてから憧れの人達が台北市内を満喫しているのをSNSで見て興味があったし、それほど金額もかからない。とっても近い外国ではあるが、初めての海外旅行には丁度良いと思う。今後少しずつ距離を伸ばしてもっと遠い国にでも行けばいいのだ。最初の一歩には最適な場所だと思うわけ。
東京で感じている閉塞感を破るきっかけにもなるだろう。最初の一歩が踏み出せればあとはどこにだって行けそうな気がするし、本当に見知らぬ土地で新鮮な気分に浸ってみたい。そうして帰ってきたときに自分の住む場所の良さが改めてわかれば良いと思う。外から見ないと自分がどういうところで暮らしているのかわからないというものだ。