机に一段高い棚板がついているのだけれど、多少の画材が置かれているのを除けば完全に趣味空間になってしまっている。本来こういうスペースは書籍や道具を置いておくためのものではないだろうか、オモチャ類は「多少」飾ってあるのが洒落ているのではないかなど気になるところはあるけれど、思うままに突き動かされて飾ってそれで楽しければ良しとしましょう。ちなみにこの景色を正面に仕事をし、背後には本棚がある。この本棚も半分以上はもちろん本がおさまっているが3分の1くらいはトイが占領している。これでいいのだろうか。けれどそれじゃあどこに飾るんだと言われれば、やはりこれらのコレクションのためにある程度のスペースを割くしかないのだろう。ぼくは好きなものに囲まれて暮らすのが好きなのだ。
小学生の頃、映画における特殊効果(もはやこの言葉が古く感じる)で有名なILM(インダストリアル・ライト&マジック。ルーカスフィルムのいち部門)のメイキング・ドキュメンタリーを観ていたら、そこで働くクリエイターたちが各々のデスクに好きなキャラクターのフィギュアやステッカー、ポスターなどをいやというほど飾っている様子を映し出されていて、それに大変憧れた。クリエイティブな仕事をするからにはデスクをフィギュアで飾り立てないといけないのだなと子供心に思ったものだ。けれどあれはごく自然なことなんだよね。エイリアンやモンスターのデザインをしている人達が壁にそれらのイラストや参考資料を貼付けるのは普通のことだろうし。当時はパソコンのモニターがブラウン管で立方体だったから、分厚い枠や側面にステッカーやメモを貼り放題だったらしいが、パソコンは薄いのが当たり前の今日では画面の枠にポストイットやステッカーを貼ることができないのが少し寂しい。もちろんあんな馬鹿でかいパソコンなどご免だけれど、ノートパソコンの蓋表面にステッカーをべたべた貼るのとは少し違う。ある程度面積のある画面の枠にいろいろ貼っているのが魅力的なのだ。
ともかく、あまり見苦しくならない程度にいろいろ飾り続けたいと思う。