かくして無事子どもが生まれた。いわゆるベビーシェマの容赦のないパワーを思い知っている。
当然ながら現実の出産は『シスの復讐』とは違う。ますますあのシーンが安っぽく感じられる。そもそもガラスの向こうでおじさんたち(しかもひとりはカエル)が見てるのがありえないし(この場合のありえないとは、現実的でない、というのと同時に神経的にありえない)、なんなら立ち会ってるのも旦那でもなんでもないおじさんである。パドメもそりゃストレスで弱ってしまうわけだ。
子どもが生まれた感想がそれかよと思われてしまうかもしれないが、心境に整理がつかないのだ。これから少しずつ書いていこうと思う。
ただ、永久に続くかのように感じられた長い時間、そしてもっと長い時間を体感したであろう妻の強さ、ついに覆いの向こうからにゅっと現れたその赤紫色の顔を見た途端、あ!と思わず声が出たことは忘れないだろうな。