2019/10/26

「SPUR」12月号



 マヤ・ホークがカバーを飾る「SPUR」12月号の映画レビュー連載では、リメイク版の第二章『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』を紹介しています。前作での子どもたちの戦いから27年、大人になってそれぞれの人生を歩む仲間たちが故郷に戻って再び恐怖と対峙する。個性的な子どもたちをそれぞれまたクセのある大人俳優が引き継いでいるのも楽しいけれど、大人になってようやくトラウマと向き合えるという、時間の積み重ねが画面から感じられるのも良さ。CG時代のスティーブン・キングものはイメージが留まるとこを知らない……。いっそマヤ・ホークも出てきそうな雰囲気だけど、思えばオリジナル版を真似た「ストレンジャー・シングス」と、とても「ストレンジャー・シングス」っぽく見えるこのリメイク版、不思議な環ができている。こういう相互の影響がいいものを作っていくんだなあ。