新作のコンセプトアートは現在インターネット上に多数で回っているが、特に印象的なのはやはりダース・ヴェイダーのヘルメットの残骸を手にする謎の人物の絵だろう。「ジェダイの帰還」のラストでヴェイダーの亡骸は息子ルーク・スカイウォーカーによって焼かれている。観るたびにちゃんと燃えるのかなあと思っていたが、案の定ちゃんと燃えていなかったようだ。この人物は30年放置されていた火葬の焼け跡から変わり果てたヴェイダー・ヘルメットを掘り出したのだろう。
エンドアが登場するということは愛らしいイウォーク族も登場するだろうか?この不吉なキャラクターがエンドアの原住民を皆殺しにしたりしなければいいのだけれど・・・。
出回っているコンセプト・アートはタトゥーインの砂漠の景色を描いたものが多い。スカイウォーカー生誕地であるタトゥーインが新作でもまた重要な舞台として描かれるのだろう。これらの絵ではTIEファイターやAT-AT、中には巨大なスタ―・デストロイヤーまで、帝国軍を象徴するようなメカが砂に埋もれて風化している様子が描かれており、ぼくは中でも脚を投げ出してくたぁっと地面に倒れて埋もれているAT-ATがお気に入り。こういった景色からぼくたちのよく知る帝国軍が、「ジェダイの帰還」の後で衰退の一途を辿ったのだろうということがわかる。
かと思えば、新しいストームトルーパーのデザインもリークされている。砂漠に埋もれた旧兵器とは裏腹に、新しいデザインでピカピカの兵士達が供給されているとはどういうことか。新作では帝国の復興が描かれるのだろうか。新しいトルーパーの”顔つき”は今までのストームトルーパーの不吉そうなしかめっ面とは違い、どこか満足げに(でもどこか意地悪そうに)口の両端をつり上げているように見える。そもそも、これが「ストームトルーパー」と呼ばれるかどうかもわからなければ、帝国軍(悪役)の兵士ですらないかもしれない。象徴的なキャラクターであることは確かだろう。
同じようなデザインで、クロムメッキのトルーパーの姿も見られる。甲冑のように見えるこのデザインはスペースオペラになんとも言えない古めかしさを与えてくれそう。
つづく。