2017年1月3日

日記:2016/12/31〜2017/01/06

2016/12/31 土

 大晦日は大学生の弟を家に呼んでテレビを観て過ごした。まだ年末年始休みの間にやりたことはあまりやれていない。というか多すぎてどれから手をつけようか考えているうちに仕事が本格化してしまいそうな気がする。
 いつもはどういう一年だったか、一年間の仕事はどうだったかとかを改まってまとめたりするのだけれど、今回はどうも気乗りしなかった。とりあえず事務的な作業を避けてさっさと休みたかったのと、キャリー・フィッシャーの訃報にだいぶ打ちひしがれていたせいだろう。とりあえず2016年は11月の結婚式と、アパレルブランドとのコラボに関連した原画展が重力の中心になっていたように思う。いずれにせよひたすらアナログな制作をしていた。11月が過ぎてからはなんだか気が抜けてしまいがちで、仕事以外でなにかやりたいと思っていたのだけれど、そうこうしているうちに年が暮れたという感じ。
 別に工作していたからといって手先が器用になったわけでもなく、上達したようにはとても思えなかったけれど、少なくともどういうものが作れてどういうものが作れないか、どういうものは描けてどういうものは描けないか、向き不向きを含めた自分の限界はなんとなく察したように思う。
 また、映画レビューの連載開始に伴って本格的に試写会に通うようになったので、スケジュールのやりくりもなんとなく身についたかな。手帳に書くことが多くなった。
 年越しプラモを組み立てるもテレビを観たり途中でそばを食べたりとあまり集中できなかったのでK-2SOの頭と胴体が出来たところで年が明けてしまった。ちなみにこれまで組み立てたキャラクター・キットで一番部品が少なく作りやすい気がした。身体が細いので部品が幅を取らないだけかな?とはいえ別にそこまで難易度を感じずに組み終えた。いつもながら良い出来。

2017/01/01 日

 実は木曜に弟への成人祝いとクリスマスとお年玉を兼ねてポール・スミスの財布なんかを買っていたから、年が明けてからあげた。向こう五年間はなにもあげなくていいくらいの大サービスである。弟が欲しがっていたのはオーソドックスなカラフルストライプだが、いかにもなのでもっとシックなものにした。いいなあ。ぼくが使いたいくらいだ。こんな高価な、中に入れるものが無くなってしまいそうな財布は妻にも買ったことがない。
 妻がはりきって用意してくれたおせち料理とお雑煮で朝からお腹いっぱい。大変久しぶりにお正月という感じ。ここ数年は夕方頃まで寝て風物詩的なものはほとんど無視していた(初詣は行っていたが)ので楽しい。午後から神田明神に出かけた。もう3回目である。古いお札を返して新しいお札をお金と引き換えにどうにか施していただく(買うって言っちゃいけないんだっけ?いやしかし買う以外のなにものでもないだろう。だいたい境内を見渡してみても、場所柄秋葉原方面に媚びたコラボ商品ばかり並んで大変な商売っ気を感じるが)。しかし初詣に行くたびになんだかんだこの国の人々も信心深いなあと思う。げんを担いだり縁起の良し悪しを気にしたり、十分信仰と呼べるのではないだろうか。かく言うぼくもここへのお参りとお札を置くようになってから仕事が増えたように感じるので、毎年詣でているわけだ。途中でやめたらどうなるか知れない。というわけで神田明神さま、どうか今年もひとつ。萌えキャラグッズ売ってても全然いいと思いますよ!
 ところで、2017年というのは『スター・ウォーズ』第1作公開から40周年にあたる。キャリー・フィッシャーが40周年目前に逝ってしまったのは非常に残念だが、今年はEP8もあるし、シリーズにとってまたひとつ大きな節目となるんじゃないかな。最近は毎年なにかしらやっている状態なのでそこまで特別感ないけれど、それでもやはり40年という月日がよりあの作品を古典たらしめるだろう。同時に、その月日の重さは今後もまたやってくるであろう誰かのお別れの際に感じることになるだろうなあ。
 あと、「2017」はもういい加減眼鏡にするには無理があると思う。17年前にもうやめておくべきだったね。

2017/01/02 月

 早くも気だるくなっている。本格的に仕事が始まるまでにライフワークに取り組みたいがもう年が明けて2日経ってしまった。今のところ年越しプラモデルしか作っていない。あとレゴと小説の執筆とウェブサイトの整理と結婚式記録ページの更新などが残っている。なんという忙しさだ。これでは普段と変わらないじゃないか。休みなのだから休もうじゃないか。やりたいことのうち、どれかひとつくらい取りかかりたいな。

2017/01/03 火

 三が日が終わりそうなので昨日は休みだから休めばいいとは思ったものの、焦り始めている。もう終わっちゃうのか?なんだか自分ではじっくり内省の時間を持てる休暇のつもりだったのだが、なんだかんだせわしなかったな。。。
 でもね、普段通りの生活で、仕事の合間にこそ好きなことにも取り組めるというものでは?だいたい今のこのテンションだととてもなにか作る気になれない。ペンタブを触るとなんとなく仕事の気分になるの、どうにかしたいね。そう、今年はこの「仕事」という言葉や感覚についても解釈を変えたいと思ってる。お金をもらっているから仕事、はいいのだけれど、仕事だから少し気が重いという感覚を直したい。
 犬を連れて公園に行ったら、木の枝と電線にひとつずつ凧が引っかかっているという、『ピーナッツ』の漫画の中でしかお目にかかれなさそうな光景を目にした。木の下ではおそらく凧の持ち主であろう子供が父親からひどく怒られて泣いていたが、電線の方は持ち主がとっくに立ち去ったあとらしかった。放置とは信じられない。まあ、こんな古典的な、冬休みのしおりの注意事項に書いてあるようなこと本当にあるのかと、そっちのほうがにわかに信じられないのだけれど。
 公園の奥まで行って、また戻ってくるときに見たら、電線の方の凧が無くなっていて、かわりに木の方の凧が放置されていた。先ほどの親子はいない。そっちが放置組だったか。チャーリー・ブラウンだったら諦めないのにな。

2017/01/04 水

 友達の『ローグ・ワン』鑑賞。お互いに三度目。ようやく全体を俯瞰して観ることができたし、字幕もちゃんと追えるようになった。スカリフの軌道シールド・ゲートのバルコニーをストームトルーパーが歩いていることとか、ゴールド中隊からイオン魚雷で攻撃されてエンジンが停止してしまったスター・デストロイヤーのブリッジでは修理作業をしているエンジニアがいたりという、細かいところも観ることができた。
 キャリー・フィッシャーの死後初めての鑑賞だったけれど、ラストのレイア姫がより一層味わい深かった。結局ターキンもレイアも故人となってしまった。
 映画館のそばにあるトイザらスを覗いたら、SW売り場がとてもやる気のないことになっていた。クリアランスで安価なのはいいけれど、欲しいものが全然無い。というか『ローグ・ワン』の商品がほとんどない。『フォースの覚醒』の売れ残りがずらっと並んでいた。

2017/01/05 木
 
 世間はとっくに動き出しているけれど、ぼくの方はまだ最初の締め切りまで余裕があるし、年末で中断した作業についても先方から再開の連絡が来るまで待機なので、まだまだ休める。とは言え当初計画していたような、子供のころのように充実した冬休みはおくれなかったな。読書をしたりレゴをしたりアニメを観たりはできなかった。まあ、いつでもできるのだけれどね。寝てばかりいるけれど、時間を無駄にしたのではなく、ちゃんと休めているのだと思うことにしよう。睡眠を無駄なものと思わないようにしよう。

2017/01/06 金

 特に印象がない日。なんとかお昼頃には起きられた。お節の残りを平らげた。どんどん寒くなっている気がする。暖冬など嘘じゃないか。芯まで冷え切って辛い。
 お正月から延々と垂れ流されていたお笑い番組とかバラエティ番組をぼうっと観ていて思ったのは、女性コメディアンの扱いの不当さ。ちょうど山内マリコ先生の新刊『あのこは貴族』を年末に読んだばかりだったので、作中に出てきた「女を支配するために女同士を分断する男たち」という構図が、まさに今目の前の画面の中で繰り広げられていてくらっとした。マリコ先生の作品は普段ぼくが疑問に感じたりモヤっとしたりしながらもなかなか説明できる言葉を見つけられずにいることを、わかりやすく書いてくれる。きっと、読む人みんながそう思うんだろうなあ。
 なにがひどかったかというと、その番組では女性芸人たちを何人もひっくるめて「醜女」ってラベリングしてたんだよ。一般的に美人とされているらしいタレントたちと並べられててさ。「醜女」と書かれたテロップを見て思わず声を出したね。こんなひどい言葉を公然と女の人に使うってのはどういう神経なんだろう。当人たちもそれで笑いを取るしかないという状況がちょっと危機的に思える。
 そのとき横にいた妻が「シコメねえ」と言ったので、そうか、これはそう読むのかと思ったが口に出さないでおいた。まさかぼくが醜女をシュウオンナと読んでいたことなど妻が知ったら、いつぞや美人局をビジンキョクと読んだときのように散々馬鹿にされるに決まっている。