予告編でもっともテンションのあがるシーン。カイロ・レンが専用機を飛ばしてお母さんの乗る船をロックオンするも、発射ボタンを押そうとする指が迷う(ように見える)シーンも熱いのだが、ファズマ好きとしてはこれを描かずにはいられない。
燃え盛る炎の中で煌めくヘルメットに、ここで会ったが100年目、宿敵でかつての部下、FN-2187ことフィンの顔が映りこんでいるのがかっこよすぎる。これだけかっこよければ、たとえこの直後またしてもあっけなくリタイアしてしまっても構わないほどである。そう、ファズマはそのヴィジュアル、佇まいだけでもう十分すぎるキャラクターなのである。
それにしても、『フォースの覚醒』でライトセイバーを持ったフィンに挑んだ旧友トルーパーもそうだったけれど、この裏切り者に対してはみんな飛び道具ではなく、格闘で勝負を挑みたくなるものなのだろうか。それだけフィンがトルーパー時代にはその分野で名を馳せていたということか。そこに敬意を表してというより、その得意分野でフィンを打ち負かしてやりたいという気持ちからかもしれない。いずれにせよファズマはフィンの元上官であり、元教官でもある。当然フィンの射撃や武術はファズマが仕込んだものなのだ。彼女としては自分が最も評価した分野で彼と決着をつけたいところなのだろう。