2019/04/16

スター・ウォーズEP9 ティーザー所感


 タイトルは『The Rise Of Skywalker』。邦題はまだ出ていないけれど、「スカイウォーカーの復活」とかだろうか。プリクエル3部作、オリジナル3部作、今回のシークエル3部作、合わせて9部作をスカイウォーカー・サーガとして区分するというような話もある(ということはスカイウォーカー・サーガではないSWを展開する予定ということだ)。ここで言うスカイウォーカーとは、もはや個人名やいち家族の名前ではなく、「フォース」や「ジェダイ」と並ぶひとつの概念だろう。9部作を通して繰り広げられた伝説全体の象徴、現象としての「スカイウォーカー」みたいな。単にスカイウォーカー姓の人物がRiseするというだけのお話ではないと思う。もちろん、現時点でスカイウォーカーの末裔であるカイロ・レンことベン・ソロは重要な立ち位置だろうけれど。

 とにかくティーザーの中で驚くのは、海の向こうに見える不気味な残骸と、暗転して聞こえてくる笑い声である。残骸はデス・スターのクレーター周りの部分であることがわかるし、笑い声はもちろん銀河皇帝パルパティーンことダース・シディアスのそれである。セレブレーション・シカゴでのパネル中継でティーザーを観たわけだけれど、上映終了後に会場が明るくなると、ステージ上にはなんと皇帝役のイアン・マグダーミドの姿が。これは皇帝が登場ないし絡んでくること確実である。そう来たか。スカイウォーカー伝説は最初から最後までその影にパルパティーンが潜んでいたということだ。それは宿命の関係であり、表裏一体。伝説の最後にこの最強のシス卿が現れることで、今回の3部作もまた前の6部作と接続し、9部作全体に一本の道が出来る。終わらせ方としてはとても綺麗ではないだろうか。

 パネル中継でティーザーを観られてよかった。深夜だったけれど、一緒に観ている友達とLINEでやり取りしながらというのも一興。中継ではイベントのテンションが伝わってくるし、前述のようにイアン・マグダーミド登場という演出など、朝起きてからとっくにアップされた動画をひとりで観るのとは全然違う充実感がある。アメリカでのSWセレブレーション、一度行ってみたいなあ。