書ききれなかったので付け加えると、報酬はダイヤモンドのみというベタな女悪党で、台詞も少ない上めちゃくちゃ冷静沈着で強そうなのにいざ対決シーンとなったらわりと焦って切羽詰まったりして結局無惨な悲鳴とともに窓から落ちてあっけなく死ぬっていうキャラクター自体がすごく好みで、そこにこの容姿と雰囲気なのでとても気に入っちゃったんだと思います。基本的に噛ませ犬的なキャラクターが好きなんですね。
2014/04/30
2014/04/28
スター・ウォーズ三部作
大好きな映画を改めて基本的なところから紹介するのは難しいですが楽しいです。好きなものを好きだということが伝わるように描けるようになれたらいいなと思います。この中だと一作目のが一番うまく描けたと思います。レイア姫もかっこいいです。
映画レポートのシリーズには「秘密映画館」なんていう名前をつけました。秘密感ゼロですけれど。読書レポートの方は「秘密図書館」にしようかな。
2014/04/07
2014/03/28
2014/03/26
ペンギン艦隊に包囲された猫の旗艦
ペンギンは多くの兵器を大量生産し、性能よりもその数でもって猫に対抗しようとした。ペンギン艦隊の中型艦は猫の大型艦に一対一ではとても歯が立たないが、三隻から五隻で猫戦艦一隻を包囲して集中攻撃すれば撃沈も可能である。逆に、この包囲陣形を崩されてバラバラにされてしまうと瞬く間にその戦場は猫側のペースになることだろう。
惑星ウミヒレーナの戦いは地上戦こそペンギンが劣勢に立たされていたが、ペンギン艦隊の増援が惑星軌道上にワープしてきた瞬間に戦いの流れが変わった。よく訓練されたペンギン艦はすぐに猫艦隊の旗艦に対して包囲陣形を取り、一斉に集中砲火を開始した。上の絵からどれだけ猫達が慌てふためいたかがわかる。
「提督、これ以上もちこたえられません!」
ペンギン・ホバー・タンク
ペンギン軍は陸海空宙の4空間で使われる全ての兵器を低コストで大量生産しているが、中でも陸上兵器の性能がもっとも低い。これは予算や技術研究が海上や宇宙の兵器に集中してしまったからである。ましてや猫の軍隊が使っているホバー・タンクは高性能で、猫はもとより地上での戦いに長けているので、普通ならペンギンの戦車が勝てる見込みはなかった。しかし、勤勉で不屈なペンギン戦車隊のエンジニア達は、工場から出荷されてきたペンギン・ホバー・タンクにさらに改造と調整を加え、なんとか猫の戦車に対抗し得るレベルに近づけるために努めた。またペンギンの指揮官達は猫に対してより効果的な兵器運用をするための戦術や作戦を研究し、その努力は数々の戦いでペンギン軍を勝利に導くことになった。
2014/03/16
2014/03/06
「高い城の男」感想
とても好きな本で何回か読み返しています。歴史改変というテーマはわりと好きですがやはりこの本がひと味違うのは改変された世界の中で、さらに改変された世界が描かれた本が登場しているというところで、読者は二つの別の歴史を持った世界(あるいはこちらの現実の世界を含めて三つ)を行ったり来たりします。物語の中の現実世界において戦争がどのような経緯を経たのか、また作中に登場する本においては世界はどのような経緯を経たのかという、二重の歴史改変が大変興味深いです。
ところでどうも感想とあらすじのバランスが悪いような・・・。これで読書感想と呼べるのかどうかちょっと不安になります。
レイアウトももっといろいろなパターンを試してみたいです。
それから今度は図書館が家のそばなのでたくさん利用したいと思います。早速カードを作って数冊借りてきました。が、読むのが遅いので二週間で読み切れるのかどうか・・・。
スター・ウォーズの新作はこうなる!?
2015年に公開が予定されている映画「スター・ウォーズ」の最新作についていろいろと予想というか妄想をしないわけにはいきません。最初期に9部作として構想されていたSWは2005年の6作目によって完結したことになっており、それ以降のは幻の企画となってしまいました。しかし2012年にやっぱり新作をやることが決まり、ファンにとっては「えーっ!やっぱり(というか結局)やるのお!?」といった感じです。
シリーズの新作について、なにひとつ情報の解禁がされていない今のような時期にひたすら予想や妄想を繰り返すのがとても楽しいと思います。そういった予想は、いざ映画が公開された際も、実際の内容とどう違ったかを比べることで楽しめますし、公開から数年経った後に当時どういった予想や考察がされていたかを読み返したりするのも、現実に観ることがなかった幻の映画を観ている気分で楽しいです。今になって2005年公開の「スター・ウォーズ エピソード3:シスの復讐」の予想や考察について読んだりすると実際の内容と全然違うのに読んでて楽しかったりします。
なのでぼくも、SW最新作の公開に備えていろいろな予想や妄想を繰り広げて記録しておきたいと思います。それが当たろうが外れようがどうだっていいのです。もし良い線行ってればちょっと得意になれるでしょうし(あるいは予想通りでかえってつまらないということもあり得ますが・・・)、全然見当違いの予想をしていたとしても後になって読み返した時になんという妄想をしていたんだろうとおもしろかったりするはずです。未来の自分に娯楽というか、暇つぶしを与えるためにこういう記事を作っておきたいと思います。
まず最初のイラスト記事ですが、ざっくりと主人公と悪役についてだけ描きました。当然もっともっと描きたいことはあったのですが一枚におさまらないのでとりあえずこれだけ。
2014/03/03
恐竜について
「トリケラトプス」
「ブラキオサウルス」
「パラサウロロフス」
いくつか前の記事で自分の中に宇宙時代がやってきたと書きましたが、同時にまた「恐竜時代」もやって来たようです。むしろ子供の頃は恐竜にまるで興味がなかったのでこれでは少年的趣味が遅れてやってきたようにも思えます。なんで恐竜にあまり興味がなかったのかというと、恐いからです。地元にあったわりと大きな市営の運動公園に大きな恐竜の像が立っていたのですが、それはブラキオサウルスの姿をした滑り台(背中から尾にかけた部分が滑り台になっていたのだと思います)で、幼いぼくはそれが恐ろしくて、恐ろしければ近寄らなければいいのですがなぜか近寄った上思いきり蹴飛ばしてしまいました。硬いものをあまりにも強く蹴飛ばしたのでぼくは足を痛めました。足を痛めた一番古い記憶です。後日包帯をぐるぐる巻いていたと思います。
それからもう一つ、恐竜が好きな少年達とうのはどこか優等生的な子が多かったように思います。恐竜、宇宙、昆虫、乗り物が好きな男の子は大変健全な気がします。少なくとも棺桶型のパッケージに入った骸骨のフィギュアが欲しくて欲しくて仕方が無く、暇さえあれば庭でアリを石で潰していた根暗のクソガキとは違う階級であることは確かです。いいえ、むしろ健全なやつらがクソガキだったのだとぼくは思っています。とにかくああいう子達の真面目な感じというか、”正しいもの”を好んでる感がぼくはすごく嫌で、恐らくそういった反動で恐竜とかにあまり関心がなかったのだとも思います。ちなみに「ジュラシック・パーク」を始めから終わりまでちゃんと観たことが無いです。
そんなわけで今まで恐竜に関心を持たなかったものですから、恐竜の絵を描こうと思いついても恐竜の種類が全然わかりません。ティラノサウルスとブラキオサウルスとトリケラトプスくらいしかわかりません。しかもなんで知ってるかというとああいうメジャーな恐竜は「ドラえもん」によく登場するからです。ドラえもんで見たものはなんとなくわかります。恐竜図鑑、もしくはビニール製の恐竜のフィギュアが欲しい。
上の絵に恐竜と一緒に描かれている男の子達はそんなぼくがなれなかった男の子達です。描き慣れないものであるためか、まだ全体的にあか抜けていないことがわかります(描き慣れてるものがなんなのか、そしてそれがあか抜けているのかどうかはわかりませんけれど)。今後にご期待ください。
2014/02/18
「アズミ・ハルコは行方不明」感想
都会から地方の故郷に戻ると、そこでは地元に残った友達たちが仲良く社会を形成して暮らしていて、久しぶりに戻ってその世界観を少し覗くとなんだか羨ましくもなります。それは両親の食卓での会話―誰々さんをどこどこで見かけた―みたいな話題からでも感じ取ることが出来ます。誰々さんをどこどこで見かけた。どこかしら知ってる場所に誰かしら知ってる人がいる、という小さな世界は都会に出て行くまで少し窮屈だったのですが、一度離れてみるとそういった自己完結した箱庭じみた世界が満ち足りても見えます。「アズミ・ハルコ」が行方不明になるのはそんな地方の世界でのことです。
車で個性を表現、休日はショッピングモールに集合といった地方ならではの典型的なライフスタイルが描かれていて地方出身者としてはうんうんと頷けるところが多いです。地方を舞台にしているのに登場人物が誰ひとりとして方言らしきものを口にしないのはどこの人でも共感できるようにするためなのだろうなと思ったりもしました。
2014/02/17
「道化師の恋」感想
別々の作品なのだけれど共通の登場人物が出て来るという、同じ世界を舞台にしているからこそのギミックみたいなものが好きです。なので目白界隈の、職業や血縁から関係しているとても狭い世間を詰め込んでいる目白四部作が好きです。
「道化師の恋」が特に好きなのは主人公・善彦に好感が持てるからで、彼は他の目白小説の主役達(というかほとんどの登場人物)と違って映画や文学への知識が「普通」のレベルであり、他の登場人物達がああでもないこうでもないと会話しているのを傍で見聞きしながら、彼らが映画を観たとか本を読んだとかいうことで大騒ぎしているのを不思議がります。決して知識をひけらかすことはしないし、おもしろいと思った映画を好きと思える素直なところが良いと思いました。一連のシリーズの最後にそれまでの主人公にカウンターをしかけるようなこういった異なるタイプの人物が主人公になっているところもおもしろいです。善彦は映画や文学に詳しくないけれど、それでも他の人物達とは違う経験をしているので、物語全体に知識対経験の構図が浮かび上がってくるようにも感じます。
2014/02/09
雪の日は「帝国の逆襲」
比較的暖かいところで生まれ育ったので雪が積もると大はしゃぎです。今朝急に思い立って、溶けたり日が暮れたりする前にやらなきゃ!と思って急いで作って写真を撮りに行きました。ペンギンもっとたくさん作れたらよかったんだけれど。
スキーヤーを頭から食べる雪男。もっと積もり立てにやれたら撮る場所もたくさんあったと思うのですがある程度溶けたり雪かきが(ご苦労様です)進んでいて良い場所が無かったり―この場合は余計な街の景色が写り込んでいる方がむしろ普段使う道ばたがいつもと違う景色に変わっているという感じが出るので良いのですが―で、ただでさえ写真撮るのヘタクソなのであまり良い画はつくれなかったのですが、まあ満足です。
一番やりたかったのはこれです。というかメインです。映画「スター・ウォーズ エピソード5:帝国の逆襲」より。雪の日はこうじゃないと!
雪トカゲ、トーントーンにまたがるルーク・スカイウォーカー(一応ルークです)。ぼくは「スター・ウォーズ」に登場するたくさんのクリーチャーの中でも特にトーントーンが好きなのです。
四本足の歩行兵器、AT-ATをメインにしてトーントーンやルークはあくまでおまけというかついでに作るつもりだったのですが思いのほかトーントーンの出来が良かったのでAT-ATがおまけっぽくなってしまいました。
駐車場の隅っこすら宇宙の戦場に早変わり。これくらいで満足できちゃうのだから高いおもちゃ買わなくて済みます。画用紙に描いて切り取るだけなので安上がりです。
2014/02/04
【営業報告】パンダコパンダ公式LINEスタンプ
アニメ「パンダコパンダ」の公式LINEスタンプを制作させていただきました。本日2月4日から3月3日までの限定配信で、紳士服のAOKIさんを友だちに追加することで無料ダウンロードいただけます。全部で8種類の表情・ポーズを作らせていただきました。
是非ご利用ください。
2013/12/24
展示「エドワード・ゴーリーの世界」を見てきました
銀座のヴァニラ画廊にて開催中の展示「濱中利信コレクション エドワード・ゴーリーの世界」にいきました。初めて目にするゴーリーの原画。思っていたよりもとても小さい画面に描きこんでいてびっくりしました。原画は大きく、本などの掲載時の縮小や密度を計算しているかと思っていたのですが、最初から小さい(下手をしたら本に載っているものより小さいんじゃないか)。そのせいで本などで見るときよりもずっと細かい線で描かれていることが際立ちます。またイラストレーターとしていろいろな仕事をしてきたのだなということがわかります。
ゴーリーといえば猫好きや猫のキャラクターでお馴染みのようですが、ぼくは今日見たかぎりでは犬もたくさん描いていて、犬は猫のような一定の形ではなく、いろいろな種類の犬をいろいろなデフォルメで描いていてとても良いなと思いました。というより動物全般が好きなようですね。動物好きすぎて毛皮着るのやめたっていうのも納得です。イヴだから観たい映画
クリスマス・イヴの夜にクリスマス映画を観ることも楽しみ方のひとつだと思います。ぼくは「ティム・バートンのナイトメアー・ビフォア・クリスマス」がぴったりだと思いますし、個人的思い入れも強いです。バートン監督はその作風からクリスマス映画の権威みたくなっているので、どれを観ても今日のような日には合いそうです。
2013/12/22
『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(1964)
とっても気に入っている映画です。ひとつのコントのようなおもしろさです。映画全体としても、ストレンジ博士というキャラクターについても描きたいことや書きたいことがいろいろあるので、とても一枚にはおさまりません。
大統領やマンドレイク大佐に比べてストレンジラブ博士の登場シーンは短いのですが、とにかくその奇行ぶりや声色やしゃべり方などコミカルで素晴らしいのです。大統領や大佐は彼に比べて随分常識人ですが(劇中の数少ない常識人です・・・)、それもそれでとても良い演技です。大統領の生真面目なキャラも好きです。ストレンジラブ博士はドイツからアメリカに帰化して兵器開発局の長官を務めていますが、彼の右手だけは帰化しきれていないらしく、興奮するとドイツ時代の癖(ナチ式敬礼)が出たり(本人は左手でおさえようとします)、博士本人の首を締めようとしたり今で言う中二病的なノリで暴走します。自分の右手と格闘する博士がおかしすぎます。
今観ればSFコメディともとれなくはありませんが、冷戦時代のさなかでは明日起こるかもしれない「世界の終わり」だったかもしれません。アメリカ軍機がソ連領内を爆撃に向かい、ソ連側には攻撃を受けた際に自動で起動する報復兵器が用意され、地球滅亡まで数十分もない中で、偉い人達が会議室でああでもないこうでもないと議論を繰り返す。本編ではカットされましたが、実はこの映画のラストは核爆弾が投下されて地球が死の灰に包まれようとする中、会議室の大統領やソ連大使、高官達がパイ投げ合戦をし、さらにこの映画そのものが宇宙人による「大昔に滅亡した地球」の歴史ドキュメンタリーだったというオチでした。ものすごく長ったらしくなりそうですが、究極ブラック・コメディになったはず・・・。
2013/12/10
「ライ麦畑でつかまえて」感想
やっと読んだ「ライ麦畑でつかまえて」。
まあとにかく主人公ホールデンのああでもないこうでもない、「こういうやつは嫌だ」「ああいうやつはむかつく」「こいつを見てると気が滅入っちゃう」などという独白で途中少しイライラしました。彼がツイッターやっていたら大変です。実生活の友達であってもフォロー解除したくなるレベルです。けれど読み終わると好きになっちゃうんです。彼が感じていた不満や不安は誰でも抱いていたものだったんですね。
「死んでから花を欲しがる奴なんかいるもんか」という言葉がすごく良いです。その通り。生きている間に花をあげたいし、もらいたい。
ホールデンの妹フィービーが可愛い。兄妹仲良く語り合うところが好きなので、そのシーンを描いてみました。
2013/11/28
食事
ぼくは食べることが好きです。けれど食べ物の絵があまり上手ではありません。あまりたくさん描いていないせいもあって練習しなきゃいけないのですが、食べ物はただの物ではなく食べる物なので当然美味しそうに見えなくてはいけません。ぼくの描く食べ物はあまり美味しそうに見えないのです。そこはさらに精進するとして、それじゃああまり美味しそうに見えない食べ物にぴったりな場面とはどんなものかと考えたところ、ぼくが日々うんざりしている風景に思い当たりました。ちなみにぼくの話がつまらないのはぼくが一番よく知っています。
けれど皆も不自然だってこと気付いていると思います。でもなかなかどうしてやめられない。”持ち歩けるインターネット”のよろしくないところです。ぼくがスマートフォンに変えない理由のひとつに若干これもあります。自分も同じことするに決まっているからです。目に浮かびます。
2013/11/27
「女子とニューヨーク」
絵日記程度でしか描いてなかった本の感想もがっつり絵と手描き文字でやっていこうと思います。コラムニスト・山崎まどかさんの「女子とニューヨーク」です。ニューヨークを舞台にした映画やドラマのオリジンがどこにあるのかを年代順に追っていき、それぞれがどのように繋がって来るのかを非常にわかりやすく解説されています。NYを舞台に女性達が奮闘するという作品に流れている同じ遺伝子的なものに迫っています。
海外に出たことのないぼくにとってはニューヨークが舞台というだけでファンタジーな感じがするのですが、そこで女性達の物語となるとファンタジー感がさらに増します。そうしてぼくは自分に縁遠い世界に惹かれます。田舎者の目を通して初めて大都会が輝きを放つというのはまさにそうだなあと思いました。
読んだ本や好きな本をこうやって描くのは大変楽しいです。こういう手描きの記録というのを続けて行きたいです。
2013/11/22
イモムシの詩人
イモムシ(青虫)の詩人も「不思議の国のアリス」における有名なキャラクターでしょう。水煙管をプカプカやっているのが印象的。
ディズニーの伝説的な女性コンセプト・アーティスト、メアリー・ブレアはアリスのイラストレーションを全般的に描いていますが、この水煙管を吸うアラビアン・ナイト風のイモムシの絵も残っていて、原作のテニエル画をポップなスタイルに上手くおとしこまれています。イモムシもマッドハッターに負けずアリスのアイコン的キャラクターですから本当に様々なスタイルで大勢の人が描いています。ティム・バートン監督の「アリス・イン・ワンダーランド」ではアラン・リックマンが声をあててとても渋いキャラクターになっていました。
このイモムシの顔はやはりおじさんくさい、それもちょっと小汚いくらいのおじさんの顔が良いなと思い、こんな具合いに描きました。鼻の大きなおじさんの顔が好きです。
2013/11/20
アンディ・ウォーホルのイラストレーション
アンディ・ウォーホルが好きで憧れると言うと、「全然分野が違うよね」とか、「あの人は絵って感じがしないけどなあ」的なことを言われたりするのですが、いやいや違うんです。ウォーホルはキャンベルスープ缶やマリリン・モンローなどのイメージでお馴染みですが、もともと彼のキャリアは商業イラストレーターから始まったものであり、「ヴォーグ」や「ハーパース・バザー」などの有名雑誌を華麗なイラストレーションで飾っていたのです。後の画家としての作品がパワフルなのに対して、当時の作品は繊細なインクペン画です。しかし独特の色彩感覚はすでに現れています。彼の描いた猫の絵などとても普通猫をこれで塗ろうとは思わないような色で塗られていてすごく綺麗です。
売れっ子になったウォーホルはイラストレーターとして成功をおさめることになりましたが、注文やその修正に忙殺されてしまい当然苦悩もあったようです。インクで描いた線画の上に別の画用紙を乗せて線画を転写する技法を発明したりしています。このときから「大量生産」に向き始めていたのでしょうか。そんな技法を用いざるを得ないほど注文が殺到していたということかもしれません。羨ましい。とても辛そうだけれど。
やがて彼はイラストレーターを廃業して画家に転向します。後は皆さんご存知のように、バットマンやスープ缶、バナナ、女優、$マークなどなど、アメリカンポップアートのアイコンとなる作品を作り出して行きます。
ちなみに先月の誕生日に「アメリカン・ポップアート展」を観ました。マリリンも毛沢東も思っていた以上に大きかったです。花瓶にささった花など初期イラストレーションを思わせるシンプルな線画もありました。
上の絵の中にある天使のカードはぼくが11歳のときにもらったものです。その夏ぼくは初めて自分で描いた絵はがきで小遣い稼ぎをしたわけですが、そのとき絵はがきを買ってくれたお姉さんが後日手紙をくれて、その中に同封されていたのがこのウォーホルの天使のカードです。10年経ちますがまだ持っています。
2013/11/18
お茶会
イラストレーターの端くれたるもの永久不滅のテーマ、「不思議のアリス」の自分なりのイメージくらい持っておきたいものです。ロリコンのおじさんが仲の良い女の子に即興で作って聞かせた物語であり、その支離滅裂な内容にも関わらず大勢の人々に多大な影響を与えてきたこの作品の魅力とは一体なんなのでしょうか。それはジョン・テニエルによる印象的なイラストレーションが物語に添えられていたからこそなのでしょうか。いずれにせよ挿絵の役割は絶大です。
このお茶会の様子を描いたイラストレーションは非常にたくさんあり、どれも魅力的なものばかりなのですが、特にぼくが好きなのは山本容子さんの描いたお茶会の絵です。新宿三丁目の地下鉄を利用している方にとっては伊勢丹地下一階入り口の前にあるそのモザイク壁画はお馴染みの風景となっていることでしょう。
2013/11/13
Born in France.Bottled in Japan
前回の記事では小さく描いていたので今回は単体でボトルを。期間限定のラベルデザインは数種類あるようですが、中でもこのエッフェル塔が可愛い。
前に「オランジーナ」の正しい発音を教えてもらったのですが、あくびのような音が入ったりととても英語と同じような感覚では真似できません。フランス語、謎です。
2013/11/11
オランジーナのおまけポーチ
オランジーナ2本セットに小さなポーチがついていました。ボトルラベルのデザインも期間限定仕様。それがなんであれぼくは基本オマケに弱いです。まあこのポーチもなにか入れて使います。コンビニ下着の入れ物みたいな感じだけれど。
2013/11/10
SPURの毛皮とエドワード・ゴーリー特集
「SPUR」12月号に「ファーを着るなら、エドワード・ゴーリーのように」という大変興味深い特集が載っていたので初めて自腹で女性ファッション誌を買ってみました。すごい。男性誌より読んでいて楽しい。
20世紀における(そして今も)偉大なるイラストレーター、エドワード・ゴーリーは生前毛皮愛好家として知られており、絵本の中にも彼自身と思われるひげ面の男が大きな毛皮のコートと足元はコンバースのスニーカーという出で立ちで登場したりします。この特集にはその独特の毛皮の着こなし方に着想を得たコーディネートやフォトグラフィーが掲載されていました。
イラストレーションはもちろん、本人のポートレートでもお馴染みなので毛皮を着込んでいることは知っていましたが、足元がコンバースだったことは初めて知りました。実はイラストレーションの中でもなにやら白い運動靴のようなものを履いているのはわかっていたのですが、独特のデフォルメや絵柄のためなんだか貴族が履くテニス用の運動靴的なものか(なんだそりゃ)、あるいはブレードの無いスケート靴に見えていました。コンバースだったのね。なるほど、納得。確かにそう言われればコンバースだ。
さらに指には統一感のない指輪をごちゃごちゃとはめていて、描いている絵同様にすごく怪しげでエレガント、そしてまたちょっぴりうさん臭さのあるスタイルです。毛皮とコンバースって組み合わせ、すごいなあ。とにかく好きなものを着たり着けたりしたらこうなった的なスタイルがすごく良いです。最高に独特のスタイルは最高に素直。やはりぼくはエドワード・ゴーリーが好きです。この特集を読んで初めて彼が「生涯独身で猫以外の家族を持たなかった」ことを知りました。確か6匹の猫と築200年の家で暮らしていたはず。孤独のようで実は満ち足りた暮らし。バレエ観賞、レストランでの冗談話、実際は陽気な人物。会いたかったな。
ちなみに晩年は動物愛護に傾倒して毛皮着用はやめたそうな。だから最後までトレードマークだったというわけではないみたい。本当は着たかったのか、やはりいろいろ思い悩んだのか、気になるところだけれど、最終的にはそういった理由で毛皮を着るのをやめた、ということはちゃんと書いておきます。
2013/10/30
【本】「怖るべき子供たち」
ジャン・コクトー著「怖るべき子供たち」を読みました。以前からフランス通でコクトー好きな友人に勧められていたもので、このたびやっと手に取りました。
ものすごく重苦しい雰囲気なのになんとなく可愛らしいところもあって、次々とページを繰ってしまいます。子供達が部屋で繰り広げる物語はなんだかミニチュアを眺めている感じがします。それも恐いもの見たさで恐る恐る屋根を外して中を覗くようなミニチュア感。なにを飼っていたか忘れるくらい放置された濁った水槽の不気味さに似ている。
コクトーかっこいいですね。これが初コクトーだと思っていましたがよくよく考えれば前にコクトーの映画「美女と野獣」を観たことがありました。詩でも小説でもなく映画から入るとは。けれどそれくらいいろいろな分野で作品を作れるようになりたいな。2013/10/28
スケアクロウのマスク!
映画の小道具が大好きな友人が去年ハロウィン用に作ったバットマンの悪役スケアクロウのマスクを譲ってくれました。麻袋で本物そっくりに出来ているので誰が被ってもスケアクロウになります。ぼくも気分はキリアン・マーフィです。「マスクをご覧になりますか?」とか言ってアタッシュケースから取り出すシーンとかも再現できちゃう。
ちゃんと首吊り縄がついてて結び目で袋の口を固定できます。
観念しろバットマン!わははは!(こんなことは言わない)
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